動画編集って実は簡単で、基本的な作業を分類してみると、たった3つしかなかったりします。
【動画編集 3つの基本操作】
❶タイムラインの横に素材を並べる結合。
❷タイムラインの縦に素材を並べる合成。
❸完成したデータの出力。
VFXなどの特殊映像ですら、この3つの作業を膨大に積み重ねているだけで、ひとつひとつの作業はとてもシンプルです。
決して難しい作業ではないので、ぜひ楽しみながら取り組んでみてください。
- PowerDirector 新規プロジェクトの保存
- PowerDirectorでアスペクト比を変える
- PowerDirectorで動画を追加・結合・カットする
- PowerDirectorで表示領域の変更・クロップ・縮小する
- PowerDirectorの合成 基礎知識
- PowerDirectorのトランジションの使い方
- PowerDirectorのエフェクトの使い方
- PowerDirectorで字幕テロップ&文字の入れ方
- PowerDirectorの文字の動かし方・エフェクトのやり方
- PowerDirectorで音量を調整する
- PowerDirectorで出力する方法
- PowerDirectorのモーションパスの使い方
- PowerDirectorでキーフレームを使う
- PowerDirectorで徐々にズーム・徐々に縮小する
- PowerDirectorでコマ送りする方法
- PowerDirectorのショートカット&小技
- 動画編集の用語
- PowerDirectorとサラウンドシステム
PowerDirector 新規プロジェクトの保存
素材とプロジェクトの保存方法
動画編集するときは、最初に作品ごとの専用フォルダを作り、使う素材全てを専用フォルダに収納しておくのがおすすめです。
【1作品ごとに保存しておきたい フォルダの中身】
- 動画素材:avi.mov.wmv….などの、動画データ。
- 静止画素材:jpg.png….などの、画像データ。
- 音源素材:mp3…などの、音声データ。
- プロジェクトファイル:パワーディレクター専用のプロジェクトデータ(「◎◎.pds」の拡張子)。
これをやっておかないと、プロの現場ですら忘れた頃に痛い目を見ます。
具体的には、「このメディアは移動または見つからないため、開くことは出来ません。‥‥」エラーメッセージとなり、やってきます。
\忘れた頃にやってしまう!?メディアファイルエラー/
フォルダを作るのにテクニックは不要です。
【フォルダ作成の流れ】
- 専用フォルダを都度作る。
- プロジェクトデータと素材をひとまとめにしておく
❶ ムービー毎にフォルダを作る
❷ ムービーに使う素材を❶で作ったフォルダに全て入れる
- 他のムービーでも使っているデータは、コピーしてフォルダに格納します。
- データ量は増えますが、必要経費と諦め、ハードの容量を確保しましょう。
❸ 動画編集には❶で作ったフォルダ内の素材のみを使う
- 異なるフォルダから素材をリンクすると、全てが無駄になります。
- 必ず、素材はムービー毎に作ったフォルダへ素材を入れて、そこからリンクして使う様にします。
はじめたばかりの人だと「何のことかさっぱり!?」かもしれません。
クリティカルなテクニックではありませんので、該当エラーが出た時にでも、思い出してもらえればいいかなと思います。
フォルダ毎にまとめておいた方がよい理由・プロジェクトファイルとは?・リンク切れが起こる理由・エラーが起きてしまった時のリカバリ方法などをまとめました。
もう少し詳しくお知りになりたい方は、こちらもご覧ください。
PowerDirectorでアスペクト比を変える
アスペクト比とは
【一般的に使われるアスペクト比と活用シーン】
【アスペクト比 4:3】
- 特徴:短辺と長辺の差が少なく、実用面積が大きいコト。
- シーン:結婚式、披露宴、プレゼンなど。
【アスペクト比 16:9】
- 特徴:幅広で背景をしっかり取り込めるため、パノラマ感が出る。スマホの幅広画面にも無駄なく表示できる。
- シーン:結婚式、披露宴、ユーチューブ、スマホムービーなど。
編集前にアスペクト比を設定する方法
パワーディレクターでは、ソフト起動後のオープニング画面にアスペクト比を指定する項目が設けられていますので、ログイン前にチェックします。
\パワーディレクターのオープニング画面/
アスペクト比は、最初に設定させるほど大事な項目ですが、すぐに「タイムラインモード」を選択して、編集をはじめてしまいがちです。
ただ、既に作り始めた方も再設定は可能なので、次項にて詳細をご覧ください。
編集をはじめた後(途中)で変更する方法
オープニングで指定し忘れたうっかりさんも、画面を開き直すことなく変更できるのでご安心ください。
編集途中でアスペクト比を変える時は、上部のメニューから変更可能です。 \アスペクト比は上部のメニュー一覧から選択する/ 選択直後、プレビューウインドウの表示領域も切り替わります。 【編集途中でアスペクト変更をした時の注意点】 アスペクト比の途中変更は、多くの場合レイアウトが崩れます。 \縦横(アスペクト)比の変更で、余白部分が出た状態/ 作り込んだデータの場合、後からアスペクト比の修正を行うと、上記のようなファイルのレイアウト調整が発生します。 途中でアスペクト比を変えるのは、大きな手間なので、始めの段階できちんと決めて、製作を進めるようにしましょう。
PowerDirectorで動画を追加・結合・カットする
ムービークリップの追加・結合・カットのやり方
動画編集の基礎は、素材を繋げて1本のムービーにすることです。
動画は、1秒間に24枚~60枚程度の画像を順番に再生すると、動いているような映像に見えます。 動画編集ソフトも、左から右へと素材を並べることで、滑らかな動画を繋いでいきます。
なお、動画編集ソフトでは、素材を並べる作業エリアのことをタイムラインと呼びます。
\パワーディレクターのタイムラインは画面下のスペース/
タイムラインに素材を並べる作業は、マウスのドラッグ&ドロップがメインで、2STEPで簡単に行えます。
❶ データフォルダからライブラリウインドウへドラッグ&ドロップ
❷ ライブラリウインドウからタイムラインへドラッグ&ドロップ
また、動画編集ソフトでは、異なる動画や静止画を繋げるだけではなく、余分なシーンをカットすることもできます。
カットも、タイムライン内のマウス操作だけで行うことができます。
操作手順は次の通りです。
- タイムラインスライダーを移動
- カットしたいクリップをクリックで選択
※きちんと選択しないと関係ないクリップがカットされることがあります。 - 分割ボタンをクリック
- 不要なクリップをクリックし、Delete
タイムラインスライダー(赤いラインが表示される▼マーク)を、カットしたい位置までドラッグで移動して、分割ボタンをクリックするとファイルがカットできます。
2点をカットして、間をくり抜くことも簡単にできます。
動画編集では、結合とカットが連動することも多く、いろんな編集方法があります。
ちなみに、パワーディレクターは、よくある連動処理のメニューが豊富で、同時に結合&カットを実施する機能も沢山あります。
パワーディレクターのオート編集機能の一つに、タイムライン内でクリップを重ねた時に、重なった部分の処理方法をウインドウで要求してくれる機能があります。
\クリップが重なった時に表示される処理ウインドウ/
メニューの結果は、次の通り。
▼上書き:重ねた分は既存クリップは削除されます。
▼挿入:重なった分は、挿入されたクリップの後ろに結合されます。
※挿入が適用されるのは同じトラックのクリップのみです。
▼挿入してすべてのクリップを移動する:重なった分は、挿入されたクリップの後ろに結合されます。
※挿入は、異なるトラックのクリップにも適用されます。
▼クロスフェード:重なった部分がクロスフェードしながら自然に切り替わります。
結合&カット機能は動画編集の基本テクニックですが、切った・貼ったするだけでもユニークなムービーが作れます。
マウスだけでさくさく作業できるので、ぜひ挑戦してみてください。
なお、パワーディレクターの結合&カットには、便利機能やちょっとしたノウハウがたくさんあり、とても紹介しきれません。
以下の記事にまとめましたので、詳しくお知りになりたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
PowerDirectorで表示領域の変更・クロップ・縮小する
表示領域の変更・カット(クロップ)・縮小 のやり方
動画を編集していると、素材の表示範囲の変形・カット・拡大・縮小などをしたいケースが度々発生します。
【表示範囲を変更したい!と感じるシーン】
- 動画のアスペクト比に素材の縦横比が合わなくて、再配置したい。
素材の一部分だけをズームしたい。
素材全体を縮小したい。
素材に歪みがあるので、少し回転させたい。
画面を変形させたい。
‥‥etc。
パワーディレクターの各種変形は、編集画面のプレビューウインドウでも行えますが、基本的にはPIPデザイナーを開いて編集するのがおすすめです。
\左:編集画面・右:PIPデザイナー/
【PIPデザイナー活用おすすめの理由】
表示領域の調整は、合成している素材が多いほど、PIPデザイナーを使うのがおすすめです。
● 編集画面のプレビューウインドウ
タイムライン上の全てのクリップが表示されているため、狙ったクリップを正確に選択できない事が多く、作業効率がわるくなる。
● PIPデザイナー
クリップ(素材)単位で調整ウインドウが開くので、複雑な合成をしているシーンでも、狙ったクリップを一発で正確にピックアップし、正確な調整ができる。
調整は、「直感的なマウス操作」or「正確な値入力」のどちらも可能で、自由度が高いです。
\クリップの四隅のポインタドラッグが最も簡単/
様々な変更を、直感的&簡単にできます。
ウインドウの遷移や値入力による変更など、もっと詳しい操作方法については以下の記事にまとめました。
よろしければ、併せてご覧くださいませ。
カット・変形・縮小・レイアウト変更・回転・フレームへの基本的な各種パラメータ変更全般をまとめました。
PowerDirectorの合成 基礎知識
トラックの基礎知識と活用法について
合成とは、タイムラインの縦にクリップを並べるテクニックです。
合成作業も、結合やカットとあまり変わらずドラッグ&ドロップの簡単作業ですが、押さえるポイントが2つあります。
【合成テクニックで押さえるべき2つのポイント】
❶ クリップを配置する位置
タイムラインの上下は、画像データを重ねた(合成)ときに見える、視覚的優先順位と関係しています。
パワーディレクターの場合、下方ほど合成結果では手前位置に見えます。
\タイムラインを下から順に見るイメージ/
❷ クリップを格納するトラックの種類
クリップは、タイムラインのどこにでも入れられるわけではなく、ざっくりと映像データor音声データの2種類の入れ子があります。
合成の基本は、縦に重なるようにクリップを入れていくことですが、上か下かで見え方や効果の範囲が全く変わるので注意が必要です。
【動画編集でよく出てくる!?重要ワード】
- トラック:タイムラインの横一線にクリップを入れるスペース。
- レイヤー:データの階層のことで、見え方や効果の優先順位はレイヤーの位置に支配されます。
トラックとレイヤーは、テクニックではなく合成結果に影響する重要な考え方です。
知識として理解するだけで、驚くほど編集スキルが上がるので、しっかり理解しておくのがおすすめです。
トラック&レイヤーの、パワーディレクターバージョンです。トラックの使い方・優先順位・見え方について、詳しく解説しています。
本格的に合成を始める前に、軽く目を通しておくのがおすすめです。
PowerDirectorのトランジションの使い方
トランジション合成のやり方
トランジションとは、ムービーとムービーの間にgif画像を挟み、溶け込むように前後のムービーを切り替えてしまうエフェクトです。
\パワーディレクター初期同梱のトランジションイメージ/
また、今まで紹介してきた合成方法とは少し使い勝手が異なります。
【トランジションの2つの特徴】
❶ クリップへ直接合成
本サイトでは、初心者に分かりやすいよう「合成=縦に配置」と紹介してますが、トランジションだけはムービークリップへ直接合成します。
❷ 合成場所は固定
トランジションは、前後のムービーを切り替えるエフェクトなので、配置できるのは クリップの前・後ろ・クリップの連結部分 の3箇所のみに限定されます。
【トランジション 設置可能な3つのポイント】
①:クリップの筆頭
②:クリップとクリップの間
③:クリップの末尾
合成方法は比較的シンプルで、基本はエフェクトクリップのドラッグ&ドロップで簡単に合成できます。
ちなみに、パワーディレクターには170個以上ものトランジションエフェクトが実装されていて、様々なシーンに対応できます。
なお、どんな動きをするのかはデモアニメでチェックできるため、好みのエフェクトを探すのも楽ちんです。
トランジション合成の詳細や、細かい操作方法はこちらの記事をご覧ください。
PowerDirectorのエフェクトの使い方
エフェクト 合成のやり方
動画編集ソフトは、一瞬で特殊効果を合成できることです。
\パワーディレクター 初期同梱のエフェクトクリップ/
基本的な使い方は、一般的な合成と同じで、タイムラインのエフェクトトラックへ、ドラッグ&ドロップで組み込んでいきます。
【エフェクトの詳細設定】
エフェクトによって、形・タイミング・エフェクトの程度といった、詳細な設定ができます。
\カスタムすると表情がかなり変わる!/
エフェクトを上手く使うには、影響範囲を正しく予想する必要があり、どの「レイヤー」の、どの「クリップorトラック」に配置するか?が重要になります。
【エフェクト活用のポイント】
- 組み込む対象:トラック or クリップ
- 組み込む位置:レイヤー位置(トラック番号)
エフェクト合成の細かい使い方・操作方法などを詳しくお知りになりたい方は、こちらもご覧ください。
PowerDirectorで字幕テロップ&文字の入れ方
字幕テロップ&テキスト 合成のやり方
ムービーにテロップを入れるメリットは次の2点。
- 内容が伝わりやすくなる。
- 興味を持って視聴してもらえる。
パワーディレクターの基本的なテロップ追加の流れは次の通り。
❶ タイトルルームへ切り替え
メディアルームから「T」マークをクリックしてタイトルルームを表示します。
❷ タグで絞り込み(希望が無ければ「デフォルト」推奨)
ソート必須ではないですが、絞り込んだ方が、ムービーのテイストに合うのでおすすめです。
❸ デモプレビューで動作チェック
サムネイルをワンクリックすると、自動でプレビューされるのでアニメーションも事前チェックできます。
❹ タイムラインへドラッグ&ドロップ
気にいったタイトルがあれば、タイムラインへドラッグします。
格納するトラックは、ムービー系のトラックに入れましょう。
テキストの修正も簡単です。
❶ ツールメニューから「デザイナー」を選択
タイムラインに移動したタイトルクリップをクリックすると、ツールメニューに「デザイナー」タブが出現するので、そこをクリックします。
❷ タイトルデザイナーのタイムラインから、修正したいテキストを選択
タイトルデザイナーが起動したら、「選択オブジェクト」欄でテキストを修正します。
【テキストの修正は「選択オブジェクト」からおすすめ】
テキストの修正はプレビューウインドウでやりたくなりますが、以下の理由からおすすめしません。
- クリックミスを起こしやすい。
- マウスでモーション値をずらしやすい。
- 階層化されていて、クリックできないことがある。
標準のテロップ(タイトル)をムービーに追加するのはとても簡単ですが、思いのまま扱うには、クリップのデータ構造も理解していた方が良いですよ。
お時間あれば、より詳しくまとめた以下の記事もご覧くださいませ。
ちなみに、上記記事は、Cyber Linkさんからリツイートいただきました!
PowerDirector のタイトルデザイナーの使い方を詳しく解説しています。タイトルの装飾を自由自在に行ってみましょう!#PowerDirector #ビデオ編集 #タイトルデザイナー https://t.co/7d7M3VNH98
— サイバーリンク 公式 (@cyberlink_jp) July 25, 2019
PowerDirectorの文字の動かし方・エフェクトのやり方
文字の装飾とエフェクト&モーションの使い方
タイトルクリップにはタイトル専用のエフェクトがあって、様々な効果を作れます。
● 4方向のカラー変更
● ドロップシャドウ
● シャドウの塗りつぶし効果
● 境界線変更
● 反射効果
タイトルにエフェクトを加えるのは、タイトルデザイナーから行います。
タイトルクリップをクリックすると、ツールバーに「デザイナー」と表示されますので、そこからウインドウを開きます。
その後は、かなり細々としたパラメータを操作していくことになります。
変化は無限大なので、いろいろと触りながら自分なりのタイトルエフェクトを楽しんでみてください。
詳しいやり方は、以下の記事にまとめましたので、詳しくお知りになりたい方は、ぜひチェックしてください。
PowerDirectorで音量を調整する
オーディオクリップ(BGM・効果音) 合成のやり方
ムービーに音の合成・加工は欠かせません。
【音の合成&加工 】
- 効果音の合成
- BGMの合成
- ノイズの除去
- 音量の調整
- 音声へのエフェクト加工
…etc。
パワーディレクターには、簡易版のオーディオディレクターが搭載されているので、かなり高度な音編集も可能です。
\高度な音編集が可能なイコライザーも搭載/
ちなみに、パワーディレクターには初期搭載の効果音素材・BGM素材も豊富で、手間無し&簡単に組み込めます。
基本的な操作方法は、マウスクリックだけであっという間。
❶ メディアルームのリストを選択
プルダウンからBGM・サウンドクリップ(効果音)を選ぶと、メディアルームにインストール済みのクリップが一覧表示されます。
❷ メディアルームからタイムラインへドラッグ&ドロップ
合成したい音源をオーディオ系のトラックへドロップすれば、ミキシング完了!
また、だんだん音が大きくなる「フェードイン」や、だんだん音が小さくなる「フェードアウト」もお手の物です。
細かい操作方法や、いろんな音声エフェクトについてまとめました。よろしければこちらもご覧ください。
PowerDirectorで出力する方法
DVD・ムービー 出力のやり方
DVDに焼く・USBに入れる・パソコンに落とす‥‥。
パワーディレクターは、デバイス別に最適化された出力パラメータがあるので、どの出力も簡単にできます。
\最も簡単にセレクトできる!デバイス別出力にも対応!/
なお、基本的なパラメータはオフセットされているため、あまり考えずに出力「開始」してしまっても大丈夫なのですが、良く分からないままボタンを押すのも心配ですよね。
ということで、各出力のパラメータ・設定項目の意味・おすすめのファイル形式などを以下にまとめました。
迷った時は、基本的に以下がおすすめです。
- 出力方法:デバイス出力。
- 各種パラメータ:何も弄らず「開始」ボタン。
PowerDirectorのモーションパスの使い方
モーションパス の使い方
パワーディレクターは、静止画・動画・タイトルといったオブジェクトを簡単に動かすことができます。
自由自在に動かすことも可能ですが、まずはプリセットされている28種以上のモーションパスを使うのがおすすめです。
\プリセットされたモーションパス一覧/
シンプルに、所定のモーションを加えるだけならとっても簡単です。
❶ PIPデザイナーを起動する。
モーションパスを適用したいオブジェクトをクリック選択した後、ツールから「デザイナー」をクリックします。
❷ 「モーション」タブに切り替え、好みのモーションを選ぶ
アイコンをワンクリックするだけで適用されます。
以上。
ただ適用するだけならとっても簡単ですが、弄り出したら微調整したくなります。
その時は、モーションパスの構造・パラメータ・設定方法・注意点をまとめた、こちらの記事も参考にしてください。
PowerDirectorでキーフレームを使う
モーション系 キーフレーム の使い方
パワーディレクターは、キーフレームを設定できるため、オブジェクト(写真・動画・文字)を自由に動すことができます。
【キーフレームがコントロールできるもの】
「オブジェクト≒画像データ」です。
- 拡大
- 縮小
- 移動
- 不透明度
- 回転
- 自由変形
- 3D深度
‥‥etc。
人が笑ったり歩いたり格闘する…なんて高度なアニメーションだと、キーフレームだけで作るの非生産的ですが、静止画のアニメーション作成や透過動画の合成に便利です。
\キーフレームアニメーションを導入したムービー/
上記では、フラッグ・ピン・飛行機は、全てpng画像を用い、キーフレームを使ってアニメーションのように動かしています。
基本的な操作方法はこちら
❶ 動かしたいクリップを選択し、「キーフレーム」を選択
タイムラインに移動した「キーフレームを組み込みたいクリップ」をクリックした後に、「キーフレーム」ボタンをクリックする。
❷ クリップ属性から、各パラメータにキーフレームをセット
変化させたいパラメータを操作します。複数のパラメータを同時にセットすることも多いです。
❸ 変化項目×変化時間に、変化パラメータをセッティング
実際にプレビューウインドウで変化させながら、変更パラメータをセッティングしていきます。
❹ プレビュー
挙動をチェックしながら微調整を行い、完成させます。
オブジェクトの動き(x.y)だけではなく、回転・不透明度・歪み設定も同時に設定可能です。
癖と意味を理解すれば、意外と簡単な仕組みですが、滑らかにうごかすのと、タイミングをバッチリあわせるのには、コツと慣れが必要です。
キーフレームの使い方・コツをまとめました。本項で取り上げた、飛行機の動かし方を例にしています。詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
PowerDirectorで徐々にズーム・徐々に縮小する
徐々にズーム・徐々に縮小 のやり方
パン&ズームは、動画の伝統的なカメラ―ワークですが、動画編集ソフトではエフェクトとして扱われます。
パワーディレクターのパン&ズームメニューは豊富で、20個以上のエフェクトとして実装されています。
基本的な使い方は以下の通り。
❶ 「ツール」から パン&ズーム を選択
必ず、パン&ズームを適用したいクリップを選んだ(クリックした)後に パン&ズーム を選択します。
❷ メディアライブラリから適用したいエフェクトをダブルクリック
適用は、ダブルクリックで完了します。
エフェクトが適用されると、タイムライン内のクリップには「i」のアイコンが追加されます。
\エフェクト追加完了の証!/
❸ エフェクトの微調整を「モーションデザイナー」から行う
メディアルールの下部にある「モーションデザイナー」をクリックします。
モーションデザイナーポップアップが起動するので、微調整を行います。
❹ エフェクト解除は 「リセット」で行う
エフェクトを解除したいときは、クリップ選択⇒パン&ズームをクリックした後、メディアルーム下部に表示される「リセット」で行います。
シンプルなパン&ズームのやり方は上記の通りですが、個人的には意外と使いにくいと感じ、ダイレクトにキーフレーム調整するやり方の方がおすすめです。
以下に、徐々にズーム&パンをするやり方を紹介しています。詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。
PowerDirectorでコマ送りする方法
タイムラインスライダーで動かす
動画編集ソフトは、タイムラインスライダーを1フレームずらさずコントロールできると、ストレスが減り、作業効率も上がります。
パワーディレクターでは、フレーム単位に移動できるショートカットだけは、最初に覚えるのがおすすめですよ。
超便利なコマ送りショートカットは次の通り。
【秒コマ送りショートカット】
- Alt+↑:1秒進む
- Alt+↓:1秒戻る
【フレームコマ送りショートカット】
- >(る):1フレーム進む
- <(ね):1フレーム戻る
ちなみに、分かり難い<・>のキーボードはこれのことです。
その他、実践的なタイムラインスライダーの使い方をまとめましたので、ぜひお役立てください。
PowerDirectorのショートカット&小技
ショートカット&小技集
パワーディレクターで、わたしがよく使うショートカットキーは次の7つです。
項目 | キー |
一つ前に戻る | Ctrl+Z |
タイムラインスライダーのコマ送り:秒単位 | Alt+上・下 |
タイムラインスライダーのコマ送り:フレーム単位 | <・> |
クリップ・プロジェクトの最初へ移動 | Home |
クリップ・プロジェクトの最後尾へ移動 | End |
タイムラインエリアのみ上下移動 | Alt+マウスホイール |
タイムラインエリアのみ左右移動 | マウスホイール |
上表のキーについて、もう少し詳しく補足した記事がこちらです。詳しくお知りになりたい方は、併せてご確認ください。
動画編集の用語
動画編集ソフトの用語と説明
動画編集ソフト特有の用語や雑学をまとめました。
わたしの覚書でもあります。
PowerDirectorとサラウンドシステム
サラウンドシステムについて
サラウンドって言葉の響きは、少し強そうですね。
実際、以下のような音源に、強力な効果を持ちます。
- 広域~低域までの幅広い音源を持つもの。
- 様々な音源を複雑にミキシングしているもの。
具体的にどんなシステムかというと、たくさんのスピーカーを使って、物理的ば定位感を作る仕組みのことです。
【サラウンドとは】
- 音の位置や距離を感じやすくするため、3つ以上のスピーカーを使い、視聴者を取り囲むように構築されたシステムの事。
最も一般的なサラウンドシステムが、5個+サブウーハーのスピーカーを使った5.1chの大規模なシステムで、立体的に音を鳴らすことができます。
なお、少数のスピーカーではサラウンドを再現できないため、動画投稿サイトやSNSの視聴、2スピーカーで視聴する方には意味のないプログラムと言えます。
ちなみに、一般的なサラウンドシステムとは少し違い、2つのスピーカーを使って、疑似的にサラウンド効果を生み出す疑似(バーチャル)サラウンドシステムというプログラムもあります。
沼に入らない程度でサラウンドシステム&バーチャルサラウンドについてまとめてみました。詳しくお知りになりたい方は、こちらもご覧ください。