ペンタブの値段・相場と、安い×おすすめのペンタブを紹介します。
ぶっちゃけ、性能・耐久性・ランニングコスト・作業性を考えるとコスパがいいのは断然板タブです。
板タブの値段
板タブの値段と相場
板タブの値段相場は以下の通りです。
【板タブレットの価格帯】参考:wacom、EX-PEN、Artisul、センスラボ、Huionなど
サイズ | 価格相場 |
Sサイズ | 6,000円~13,000円 |
Mサイズ | 10,000円~21,000円 |
Lサイズ | 11,000円~60,000円 |
お値段の差は、機能性能×サイズ×ブランドです。
なお、ペンタブレットは精密機械ということもあり、製品の品質はお値段の高さと比例しています。
液タブの値段
液タブの値段と相場
液タブの値段相場は以下の通りです。
【液タブレットの価格帯】参考:wacom、EX-PEN、Artisul、センスラボ、Huionなど
サイズ | 価格相場 |
13インチ | 3,000円~43,000円 |
16インチ | 50,000円~22,000円 |
23.6インチ | 10,000円~33,000円 |
お値段の差は、機能性能×サイズ×ブランドです。
なお、ペンタブレットは精密機械ということもあり、製品の品質はお値段の高さと比例しています。
安いペンタブの選ぶポイント
安くても良いペンタブを選ぶポイントは次の3つです。
【安いペンタブの選ぶポイント】
- 筆圧検知
- メーカー
- サイズ
- 板タブか液タブか
筆圧検知
筆圧検知はペンを押し付ける力の大小で線の強弱をつけられる機能です。
線に表情を持たせたい方は、筆圧レベルの高いものを選びましょう。
【おすすめの筆圧レベル】
- 拘りのない方:2048
- 普通:4096
- 拘りのある方:8192
抑揚のない同じ太さの線画が好みの方はこの機能に注目する必要はありません。
なお、4096スペックともなると相当にレベルが高くて、4096と8192のレベル差を知覚できる人はほとんどいないと思います。
メーカー
ペンタブは精密機械なので、実績あるブランドの品は精度と耐久性がしっかりしています。
実際、ブランド品とノーブランド品を比較してみると、仕様スペックは同じか下がっても、ブランド品の方が精度と耐久性が高いことが多いです。
ということで、もし迷ったらタブレットシェア世界NO.1のwacomを選ぶと間違いないです。
ブランド品とはいえ、極端に値段が高いというわけでもないのも嬉しいポイントです。
昨今では、リーズナブルな中国製が溢れていますが、聞いたことのないメーカーの製品を購入する際は注意が必要です。
【無名ブランドで注意したいこと】
- ペンの反応や機能が安定しないことがある。
- 取説が全て外国語のみの場合がある。
- 日本国内からのサポートが不十分な場合がある。
- 故障しやすい場合がある。
- 保証がない場合がある。
サイズ
液タブだとサイズはあまり問題になりませんが、板タブ希望の方は選べるなら大きい方のサイズを購入するのがおすすめです。
【板タブはサイズが大きい方がおすすめの理由】
- 手元の検知範囲とディスプレイの誤差が少ない。
- 紙トレースがやり易い。
- 細かい描き込みがしやすく作業効率がいい。
ちなみに、Sサイズは持ち運びを想定したモデルで、フリーメモやライトなイラスト作成に向きます。
しっかりしたイラストや漫画などを描きたい方は、MかLサイズを購入するのがおすすめです。
◎初心者も大きいサイズがおすすめ?
「板タブは難しいのでは?」とか、「慣れが必要なのでは?」と思っている初心者の方や、はじめて板タブを使う人にも、選べるなら大きいサイズの方がおすすめです。
板タブと液タブの比較
板タブと液タブでは、どちらにもメリット・デメリットがあり、単純に優劣をつけるのは難しいです。
ただし、描画性能や機能スペックが同じとした場合、お値段が安いのは完全に板タブです。
【板タブと液タブ 機能・使用感の比較一覧】
比較要素 | 板タブ | 液タブ |
金額 | 安い | 高い |
手の位置と画面の誤差 | 多少 | ◎ |
描き心地 | 適度な摩擦 | 硬質 |
長時間の作業 | ◎ | △(熱い) |
ペンの芯の持ち | ◎ | とても悪い |
故障リスク | ほとんど壊れない | 壊れるリスクがある |
首や肩の凝り | ◎ | 凝りやすい |
値段 | 6,000円~60,000円 | 30,000円~330,000円 |
ちなみに、「液タブだとパソコン要らないのでは?」と思ってる人がいますが、間違いです。
液晶タブレットは、単にディスプレイ型のマウスみたいなモノで、お絵描きソフトなどのアプリケーションを動かすOSが入ってないため単独では使えません。
OS搭載型のタブレットもありますが、カナリ高額です。
安いペンタブのおすすめ
選ぶポイントを踏まえ、安い×おすすめのペンタブを紹介していきます。
購入検討している方、よろしければ参考にしてください。
初心者向け
初心者向けでおすすめなのは、大きめの板タブかリーズナブルなXP-PEN製の液タブです。
◎Wacom Intuos Pro Lサイズ
はじめての方には、挙動が安定しているペンタブの老舗wacom製の板タブレットがおススメです。
中でも、機能面が充実していて比較的リーズナブルなIntuos Proがイチ推しです。
サイズは大きめのLをチョイスし、マッピングのズレが少なくなるようにするのが初心者には理想です。
最高品質の板タブなのに、5万円程度で購入可能です。
【主な仕様】
- モデル名:Wacom Intuos Pro Large
- サイズ:430 x 287 x 8 mm
- ペン:Wacom Pro Pen 2
- 筆圧レベル:8192
- エクスプレスキー:8つ
- Bluetooth接続:対応
◎XP-PEN Artist12セカンド
液タブのメリットは、紙に描くように直接ディスプレイ上で作画できるトコロ。
板タブの距離感のズレが気になる方や、デジ絵と言えば液タブ!と思われている方など、どうしても液タブからはじめてみたい方は、コスパの良い中国製液タブがおすすめです。
XP-PEN Artist12セカンドは、中国製液タブの中では実績のあるメーカー&モデル。
初心者に嬉しい、日本国内サポートも比較的充実している点もポイントです。
- サイズ:11.9インチ
- 最大表示解像度:1920×1080
- 筆圧レベル:8192
- ディスプレイ:フルラミネーション加工
- android接続:対応
イラスト・漫画向け
イラスト・漫画の制作をする方におすすめの安いタブレットは、wacom Intuos Pro Lサイズです。
がっつりお絵描きしたい人ほど、熱の影響の少ない板タブの方が長時間作業できるのでおすすめです。
また、板タブだと紙に描いた下書きをトレースすることもできるので、下書きを紙に手描きするタイプの方にはマストな選択です。
【主な仕様】
- モデル名:Wacom Intuos Pro Large
- サイズ:430 x 287 x 8 mm
- ペン:Wacom Pro Pen 2
- 筆圧レベル:8192
- エクスプレスキー:8つ
- Bluetooth接続:対応
普通のIntuos Proでも大抵の紙トレースはできますが、万全を期したい方はペーパーエディションを選択するのがベターです。
メモ帳専用デバイス・android向け
外出先でのメモ帳程度の利用を考えているなら、次の2点を備えたものがおすすめです。
- サイズが小さい。
- できればandroidにも対応。
持ち運びが基本の用途だと思うので、軽量&コンパクトな板タブで、android端末にもつなげられるのが理想です。
ペンタブの値段 まとめ
ペンタブの値段は、おおよそ6,000円~60,000円の価格帯で購入できます。
ペンタブ値段に関係する要素は次の通りです。
- サイズ:小さいほど安い。
- メーカー:有名ブランドほど高い。ただし、性能と性能の安定性も高い。
- 機能:高性能なほど高い。
- 耐久性:故障リスクが高いほど安い。
注意したいのは、初心者やはじめて購入予定の方。
初心者だからと値段の安さだけを見てると後悔します。
目的によって最適なペンタブは変わるので、サイズや欲しい機能だけは妥協しないのが、結果的に安くてコスパのよいペンタブを選ぶコツだったりします。
ちなみに、迷った時のおすすめはwacom Intuos Pro Lサイズです。
性能×汎用性の高さ×ランニングコストの低さが優秀で、長い目でみても後悔しにくいモデルと言えます。