イラストレーターを動かすのに必要なパソコンの推奨スペックや選び方について解説します。
これからはじめようかな?とお考えの方、よろしければ参考にしてください。
Illustratorの推奨スペック
イラストレーターは、市販の標準スペックパソコンでも 最低限の操作は問題なく使えることが多いです。
【イラストレーター ざっくり最小スペック(win・mac共通)】
- CPU:5年以内に購入したものならほぼ大丈夫。
- OS:macかwin。
- メモリ:8GB~。
- GPU:必要。1GB~。
- ストレージ:3GB~。
ネックはGPU必須なことくらい。
ただ、AIを使ったエフェクト加工やテキスト編集などを多用するような アート作品 を作りたいなら、次の3つは欲しいトコロです。
【できるだけ欲しいイラストレーターのPCスペック】
- CPU:そこそこ新しいもの。
- RAMメモリ:16GB以上。
- GPU:4GB。
なお、adobe公式のシステム要件は次の通りです。
Illustrator:Windowsのシステム要件
パーツ | 最小スペック |
プロセッサー | Intel マルチコアプロセッサー(64 ビットサポートを含む)SSE 4.2 以降 または AMD Athlon 64 processor には SSE 4.2 以降 |
オペレーティングシステム |
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RAM |
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GPU |
GPU パフォーマンス機能により、Illustratorのパフォーマンスを向上させるには、次の条件を満たす。
一般的に使用される GPU のリストについては、サポートされている GPU デバイスを参照してください。 |
ハードディスク空き容量 |
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Illustrator:Macのシステム要件
パーツ | 最小スペック |
プロセッサー |
SSE 4.2 以降を使用した、Intel®マルチコアプロセッサー(64 bit サポート)。 |
オペレーティングシステム |
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RAM |
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GPU |
GPU パフォーマンスを最適化するには、Mac に 1024MB以上の VRAM(2GB以上を推奨)&Metalサポートが必要。 ◎サポート対象のマシン◎
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ハードディスク空き容量 |
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IllustratorとCPUの特徴・選び方
Illustratorで最も重要度の高いパーツがCPU。
パソコンの頭脳とも呼ばれるパーツで、お金に余裕があれば高性能のものほど良いです。
ただしCPUには規格・構造・システムが豊富で、同価格帯だと何を基準に選ぶのがいいのかが分かりにくいパーツの一つ。
結論から言うと、次の2点を抑えると良いカナと思います。
- ブランドで選ぶ。
- 世代の新しさで選ぶ。
イラストレーターのCPU 選び方1. ブランドで選ぶ
CPUはたくさんのメーカーから販売されていますが、性能の良い製品は一部のブランドが独占しているのが現状です。
有名ブランドほどお値段は高いものの、ファッションのようなネームバリューにかかる費用というより、品質・素材コストが価格に影響しているのが特徴。
最も大事なパーツだからこそ、信頼できるブランドの製品を使うのが間違いないです。
事実、カタログスペックが同じならブランド品の方が処理スピード・耐久は上になることがほとんどです。
【おすすめのブランド】
◎Intel
- 製造:アメリカ
- モデル(上位から):Core i9・Core i7・Core i5・Core i3・Pentium・Celeron
◎AMD
- 製造:アメリカ
- モデル(上位から):Ryzen 9・Ryzen 7・Ryzen 5・Ryzen 3
イラストレーターのCPU 選び方2. 新しい世代で選ぶ
CPUにも開発世代があって、新しい世代ほど性能が良いです。
CPUと言えば「コア数が多いほど処理能力の高い証拠」と思っている方がいますが、新世代のCPUは1コア当たりの処理性能が向上していることがほとんど。
旧い高コアモデルよりも、新しい低コアモデルの方が性能が良いことは珍しくありません。
よって、価格帯が同じならコア数が少なくても新しい世代のCPUの方がおすすめです。
- 価格帯が同じなら、コア数が低くても新しい世代のCPUの方がおすすめ。
IllustratorとRAMメモリの特徴と選び方
イラストレーターのRAM 選び方1. 容量の大きさ
RAMメモリは作業データを一時保管するパーツです。
一次情報をストックできる容量が大きいほどCPUの作業効率を最大化します。
RAMには処理スピードに影響するスペックもありますが、選ぶ時の基準としては単純に容量だけ見ればまず大丈夫です。
ちなみに、Illustratorの最小スペックは8GB。ワタシ自身は16GB以上でしか使ったことはないのですが、ロゴや小品を作るなら16GBでもたついたことはありません。
AIを使うのは稀ですし、複雑過ぎる作品をイラレで作ることも稀だと少しデータ量多めの作品でも、16GBあればストレス感じることはないと思います。
- RAMは16GBあればストレス感じることはほとんどない。
イラストレーターのRAM 選び方2. デュアルチャンネルは気にしなくていい
メモリモジュールを複数枚使うことで、データの並列処理を可能にするのがデュアルチャンネルメモリ・クアッドチャンネルメモリという機能。
理論上、同じメモリ総量なら処理速度が上がるというものですが、体感としてはそれほど大きな違いが出ることはありません。
チャンネルはシングルでもデュアルでもクアッドでも良いので、メモリの総量が16GB以上になるように選ぶのがおすすめです。
IllustratorとGPUの特徴と選び方
GPUはグラフィック処理をメインに処理するCPUで、ゲーム・3DCG・CG・動画編集をするときの処理スピードに大きく影響します。
Illustratorで特にGPUの恩恵を受けるのは、主に次の3つです。
- パン・スクロール:画面を上下左右に動かす。
- ズーム:拡大・縮小の表示。
- エフェクト:画像のAI変換やエフェクト。
公式サイトでは、GPUパフォーマンスによって表示速度が最大10倍変わるとのこと。
事実、情報量が多くなるとちょっとしたパンやズームでカクカクし、結構なストレスになります。
最悪の場合はフリーズすることもあるので、ストレスのないプレビューとフリーズ対策として、GPUは導入前提で考えるのがベターです。
画像編集のGPUは中間程度×新しい世代のものを選ぶ
イラレにもGPUは必須ですが、処理はGPUよりもCPU依存です。
高性能すぎるGPUを導入しても体感は変わらないので容量は控えめで大丈夫です。
【動画編集PCのGPUの選び方】
- 容量:1GB~4GB
- 世代:できるだけ新しいもの
Illustratorとストレージ
パソコン本体に必要なストレージはシステム要件にある通り3GB。
アプリインストール時には 保存領域の約2倍の空き容量が必要と見積もっても6GBあれば充分。
一般的な市販パソコンなら最低でも256GBはあるので、6GB程度は問題なく確保できるストレージと言えます。
パソコンのストレージは最低でも1TB
アプリを使うだけならパソコンの初期ストレージでも充分ですが、動画編集には色んなデータが必要になります。
当然、それらデータを格納するストレージが必要になります。
【動画編集に必要なデータ】
- 素材データ。
- レンダリングデータ。
- プロジェクトファイルデータ。
- 動画データ。
動画素材はそれ自体がそこそこ容量が大きいので、一時保管するだけにせよ、パソコン本体のストレージが少なすぎるのは後々使いづらくなるのでおすすめしません。
最低でも1TB程度はあった方が良いです。
メディア保存用に外部ストレージ追加がおすすめ
必要なストレージはその人の使用状況次第ではありますが、完成したデータや使わないデータは小まめに外部ストレージに保管するのがおすすめです。
後付けストレージならPCが変わっても共有できますし、PC本体のストレージをストレッチするのにも役立ちます。
- パソコン本体のストレージは最低でも1TBが理想。
- メディア保存にはできるだけ外部ストレージを利用して小まめに本体のストレージをストレッチする。
Illustratorとペンタブレット
イラストレーターの特徴のひとつがデジタルペイントできるトコロ。
ですが、イラレの作画に、必ずしもペンタブは必要ありません。
とはいえ、ペンタブを使った作画作業は直感的で楽しく、タッチパネルなども使うと作画効率も上がります。
Illustratorとタブレット
タブレットには、大きく分けて液タブ・板タブがあります。
それぞれ、メリット・デメリットはありますが、はじめて使うなら板タブがおすすめです。
【タブレットの種類】
液晶タブレット | 板タブレット | |
メリット |
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デメリット |
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商品 |
IllustratorとiPad
もしiPadを持っているなら、iPadをペンタブ代わりに使うのがおすすめです。
iPad版は、IllustratorCCを購入すると無料で利用できるアプリで、iPadでの作画を直感的にできるのが特徴です。
【Illustrator iPad版の特徴】
- 直感的に作画できる。
- iPad ペンシルが使える。
- iPad限定の使いやすい作画ツールを装備。
- データはクラウドストレージに自動保存。PCとの連携もスムーズ。
- タッチパネルのフィンガーアクションも使える。
板タブのコスパには敵いませんが、液タブを買うよりは安く、はるかに使いやすいです。
Illustratorにおすすめのパソコン 3選
IllustratorにおすすめなのはCPU高め×RAM多め×GPU付きのクリエイター仕様です。
希望のスペックを全て満たす市販品は高額になるので、パーツを自由に組み合わせられるBTOパソコンを利用するのがおすすめです。
【クリエイティブモデル展開おすすめの人気BTOメーカー サービス比較】
【マウス・パソコン工房がおすすめな理由】
- 購入前の問い合わせ相談がロングタイム対応。
- 購入後の問い合わせ相談が24時間対応。
- パソコンを組み合わせる構成フォームの作りが簡単。
おすすめNO.1 マウス DAIVE
乃木坂やマツコデラックスがCMを務めることでも有名なマウスが手掛けるクリエイターモデルがDAIVEシリーズ。
BTOパソコンメーカーの中でもハイスペック×リーズナブルなラインが多く、ユーザーサポートが手厚いのも特徴の国内ブランドです。
クリエイターをターゲットにした高スペックモデルを定期的にリリースし、カスタム構成もとっても簡単。
カナリ欲張っても20万円を超えずに購入できるのも魅力です。
\ マウス クリエイターモデル【DAIVE】:参考構成&価格 /
- OS:win11
- CPU:インテル® Core™ i5-12400F プロセッサー
- GPU:GeForce® GTX 1650 (GDDR6版)
- メモリ:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
- ハードディスク:1TB
- 参考価格:14,780円
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おすすめNO.2 パソコン工房
BTOパソコンでは老舗のパソコン工房。
他社では組み込めない高品質パーツが組み込めるなど、カスタムの自由度が人気。
サポートも手厚く、ヘビーでコアなリピートユーザーが多いのも特徴です。
\ パソコン工房 クリエイター向け【ミドルタワー】:参考構成&価格 /
- OS:win10
- CPU:Ryzen 5 5600X
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
- メモリ:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
- ハードディスク:500GB
- 参考価格:189,800円
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フロンティア
ヤマダ電機系列のBTOパソコンメーカーで、セールによる掘り出し物が良く見つかることでも有名です。
セール頻度はけっこう頻繁。
中でも台数限定のパソコンはディスカウント率が高く、リーズナブルさに思わず目を見張るものがあります。
「とにかく安い×高性能のパソコンが欲しい!」という方は、フロンティアのセールを小まめにチェックすると掘り出し物が見つかるかもしれません。
\ FRONTER クリエイター向け【GHシリーズ】:参考構成&価格 /
- OS:win10
- CPU:AMD Ryzen 5 5600
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB
- メモリ:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
- ハードディスク:500GB M.2 NVMe SSD
- 参考価格:159,800円
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Mac mini
言わずと知れたAppleのデスクトップPC。
Windowsとは異なる合理的なOSで、カタログスペックよりも情報処理能力が高く、ヌメっとした滑らかな使用感は一度使うとくせになります。
Windowsモデルよりも高額になりがちですが、Mac miniをベースに構成を変えると普通に使えるスペックになります。
難点は、WindowsのPCよりも拡張性がないことですね。
\ Macユーザー クリエイター向け構成【Mac mini】:参考構成&価格 /
- OS:macOS 13 Ventura(M1)
- CPU:8コアCPU
- GPU:8コアGPU
- メモリ:16GB (ユニファイド)
- ハードディスク:1T SSD
- 参考価格:176,800円
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