かれこれ5年近く使い込み、未だメインカメラとして活躍してるG9Xについてレビューします。
興味をお持ちの方は、よろしければ参考にしてください。
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|おすすめポイント
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|選び方
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|画素数
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|ISO感度
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|起動速度
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|フレームレート
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|携帯性
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|動画性能
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|SNS・投稿
- Powershot G9X Mark iiのレビュー|まとめ
Powershot G9X Mark iiのレビュー|おすすめポイント
【G9X MarkⅡの特徴】
- 小さめ。
- ビジュアルがおしゃれ。
- 起動が早い。
- 綺麗に映せる。
- 安い。
- マニュアル撮影もやり易い。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|選び方
コンパクトデジタルカメラの選び方について
一般の方がコンパクトデジカメに求める性能は、おおよそ次の3点でしょう。
【コンパクトデジカメに求める要件】
- スマホ以上の画質。
- スマホ以上の望遠orマクロ撮影性能。
- 携帯性。
ただ、暗い室内での撮影・動画素材撮影・ブログ素材撮影にも利用するなら、もう少し欲張りにスペックを求めるのがおすすめで、全てを盛り込むと次の様になります。
【ニーズに対応するカメラ性能&理想スペック 一覧】
ニーズ | 関連するカメラ性能 | 理想スペック |
画質 | 画素数 | HD~(1,920×1,080) |
マクロ性能 | 撮影距離 | ~5cm |
ズーム性能 | 光学ズーム | 3倍~ |
暗所撮影 | ISO感度 | 最大:12800~ |
起動速度 | 起動速度 | ~1.5秒 |
動画撮影 | フレームレート | 60fps~ |
携帯性 | 外形サイズ・重量 | スマホ程度 |
ちなみに、画質の最適解は、撮影シーン・撮影方法・撮影目的によって変わりますので、一例としてご参照ください。
【わたしが優先する画質】
わたしの撮影する画像・映像は、ほぼ加工を前提とした素材になります。
よって、撮影時点の美しさや光や色味への拘りは少なく、加工時にメリットが大きい 画素数・ブレを少ないこと を、最優先の画質と定義しています。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|画素数
画素数の役割と選び方について
【G9X MarkⅡの画素数】
- 2K(2,073,600画素)
カメラの画素数とは、データ化できるピクセルの総数を意味していて、値が大きいほど、細部のくっきりした画像を残せます。
画像を拡大・リレイアウトすると、画素数が少ないものは細部がドット化して使えないことも多々あるため、予め画素数高めで撮影することが習慣化しています。
画素数の違いは、拡大すると良く分かります。
以下の画像サンプルで解説します。
例えば、以下のような温泉を撮影したとします。
大きな画素数で撮影した場合、一部分を拡大するとこんな奇跡が起こるかもしれません。
ただし、画素数の小さいカメラで撮影すると、以下の様になります。
画像編集を行う場合、崩れた画像の歪みを矯正したり、一部分を拡大することはよくあります。
上記ほど極端な拡大素材を使うことは稀ですが、撮影時の画素数が少ないと、画像が荒れて使い物になりません。
\サービスショット/
なお、画素の細かさは、撮影後に減らすことは出来ても増やす事は出来ない品質のため、画素数=カメラ性能に完全依存した画像品質と言えます。
ちなみに、コンパクトデジカメで最もおすすめな画素数スペックは、G9X MarkⅡのスペックと同じ2K(フルハイビジョン)です。
2Kをマストにする理由は、一般的に普及しているモニターの画像解像度が2K対応だからです。
【画像解像度】
画像解像度とは、ディスプレイが表示可能な画素密度のスペックです。
素材が4K・8Kでも、ディスプレイ性能が低ければ、緻密な画素を再現できないので意味を成しません。
逆に、手持ちのディスプレイが4K・8K対応なら、もっと高画素数カメラで撮影しても良いです。
\例えばこんな!/
【画素数 通称&ピクセル数 一覧】
通称 | 縦(p) | 横(p) | 総画素数 |
SD | 640 | 480 | 307,200 |
HD | 1280 | 720 | 921,600 |
2K | 1920 | 1080 | 2,073,600 |
4K | 3840 | 2160 | 8,294,400 |
8K | 7680 | 4320 | 33,177,600 |
- G9X MarkⅡの画素数:2K(フルハイビジョン)。
- 2Kの妥当性:一般的なディスプレイの画像解像度に最適なスペック。
- 画素数のメリット:加工時に画質が劣化し難い。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|ISO感度
ISO感度の役割と選び方について
【G9X MarkⅡのISO感度】
- ISO 125~12800
- オートISO設定
ISO感度は、レンズから入る光の増幅率に影響するパラメータです。
暗がりほど取り込める光が少なくなるため、画像も暗くなるのが普通ですが、ISO感度が高いと、暗がりでも綺麗に色・形を再現できます。
【ISO感度高めがおすすめの撮影シーン】
- 室内での撮影。
- 屋外の影エリアでの撮影。
暗がり撮影が多い方や暗がりでも綺麗な色がほしいと感じる方は、ISO感度高めのカメラがおすすめです。
また、G9X MarkⅡのISO感度はオート設定ができるので、光が一定化しない室外撮影などでも効果絶大です。
ちなみに、G9XのISO12800は、一眼レフだと使いこなすのが難しいほどの高スペックです。
蛍光灯のみの室内は、実は結構暗くて、ISO感度が低いと暗くくすんだ映像になりますが、G9Xで撮影すると、ストロボやレフ版を使わなくても以下のように、薄いピンクやグリーンまでがくっきりと残る写真が撮影できます。
\G9Xで室内撮影した油絵/
ちなみに、油絵は光を当てると乱反射するため、蛍光灯を弱めた暗がりで撮影するしかありません。そうなると光が不足するので、色味の再現が絶望的になります。
でも、G9XのオートISOは、秒で最適化して、綺麗な画像を残してくれるので、驚きしかありません。
- 暗がりでも撮影するなら、ISO感度12800以上のポテンシャルがあるカメラがおすすめ。
- 屋外撮影が多いなら、オートISO設定ができるカメラがおすすめ。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|起動速度
起動速度の役割と選び方について
【G9X MarkⅡの起動スピード】
- 1.1秒
電源を入れて撮影できるまでの時間は速いほど良いです。
シャッターチャンスを逃すことも理由ですが、撮る気が下がるデメリットが最も大きいです。
ちなみに、おすすめの起動時間は次の通りです。
- 起動時間目安:1秒
なお、1秒以内の速さで違いを感じる事はほぼありませんが、1秒を超えると確実に「間」を感じ、1.5秒を過ぎると明らかな遅さを感じますよ。
G9X MarkⅡの1.1秒は、ぎりぎりですが及第点と判断しました。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|フレームレート
フレームレートの役割と選び方について
【G9X MarkⅡのフレームレート】
- フルハイビジョン:1920×1080(60fps:約35Mbps/30fps、24fps:約24Mbps)
フレームレートは動画の設定で、1秒間に撮影する画像の数を表します。
数が大きいほど1秒間を構成する画像が多いため、スローモーション再生やスピード感のある画像でも、滲みやボケなく撮影できます。
ちなみに、普段使いのコンパクトデジカメなら、最大フレームレートは60fpsもあれば充分です。
最大が60fpsでも充分な理由は、一般的に普及しているディスプレイが30fps~60fps対応だからです。
そもそも、配信時のフレームレートが60fps以下に設定されているので、普通はディスプレイが60fps以上に対応する必要もありません。
【配信時のフレームレート】
- 映画:24fps
- 地上波TV:30fps
- ユーチューブ:60fps
ちなみに、高レート画像はデータも膨大になるため、60fps以上で撮影する場合も、スーパースローなどの特殊加工を行う時だけに絞って撮影することがほとんどです。
\高フレームレートの違いは、スロー再生でもしないと見分けにくい/
フレームレートについてまとめました。詳しくお知りになりたい方はこちらもご覧ください。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|携帯性
携帯性の役割と選び方について
【G9X MarkⅡ 外観】
- 外形寸法:98.0×57.9×31.3mm
- 重量:約182g(本体のみ)/約206g(バッテリー込み)
携帯性の要素には、外形・重さ・凹凸の少なさ・厚みに注意すると良いです。
ちなみに、わたしのベンチマークはスマホで、外形はスマホより小さく、重量と厚みはスマホの2倍以下が及第点だと思っています。
● G9Xの縦寸法
G9Xの縦寸法は、AQUOSよりも小さいです。
【AQUOS⇔G9X 縦外形 比較画像】
縦比較❶ | 縦比較❷ |
● G9Xの厚み
さすがにスマホ×2は厳しかったですが、スマホ3枚程度の厚みに収まっています。
● G9Xの重量
重量は軽く、AQUOSとG9Xの差は、単三電池2個程度です。
【AQUOS⇔G9X 重量比較表】
AQUOS | G9X MarkⅡ |
170g | 206g |
G9X MarkⅡのサイズ感だと、バック・ポケット・ポーチなど、どこにでも入り、引っかかりも厚みもないので取り出しやすさは最高です。
ちなみに、わたしはカラビナをつけて、腰のベルトループにひっかけて持ち歩いています。
\日本製×防水の、安心のAQUOS/
Powershot G9X Mark iiのレビュー|動画性能
G9X MarkⅡの動画性能について
G9Xの主な動画性能を、同価格帯のムービーカメラと比較したのが次の表です。
【G9Xとムービーカメラの比較 一覧】
G9X | 同価格帯のムービーカメラ | |
ISO感度 | ◎ | ○ |
手振れ | △ | ○ |
G9Xの手振れ補正はそれほど強くないので、動きながら撮影するのには向きません。
ただ、三脚やジンバルを使って撮影する場合は、同価格帯ムービーカメラと比べてISO感度が数段良いため、暗所や屋外での撮影は優位です。
また、動画モードでの画質・フレームレートには充分なスペックがありますし、タイムラプスなどの撮影モードも充実しているので、基本スペックは十分と言えます。
一定の時間毎に写真を撮影し、コマ送りのように写真を繋げることができる撮影機能です。
定点でカメラを設置し、長時間の撮影をすることで、ユニークな映像を撮影できます。
\タイムラプスで撮影した作業風景/
単純作業が続くワークシーン・DIY・アウトドアなどと相性がよいです。
なお、G9X MarkⅡには、タイムラプス以外にも豊富な動画撮影モードが搭載されています。
【GX9の動画撮影モード】
- スタンダード
- ショートクリップマニュアル
- タイムラプス(動画)
- iFrame動画
- 星空(星空タイムラプス動画)
Powershot G9X Mark iiのレビュー|SNS・投稿
投稿サイトやSNSを利用する方には、おすすめの機能が2つあります。
【投稿に役立つ2つの機能】
- HDR:映え画像を撮影できる。
- スマホアプリ:スマホでの写真管理・ダウンロード・リモート操作ができる。
HDRの特徴
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称で、明るさの違う画像を数枚合成する機能です。
HDRを使うと、明暗差によって白飛びや黒つぶれするような箇所でも、はっきりと映すことが可能となります。
● 白飛び補正
白飛びは、明暗差が激しい時に起きるハレーションです。HDRで明るさの異なる画像を合成することで、白飛びなく均一に細部が映る画像になります。
● 黒つぶれ補正
白飛びと同じく明暗差が激しいと、暗い箇所がより暗くなるのが黒つぶれです。HDRで明るさの異なる画像を合成することで、黒つぶれが軽減されます。
\明所から暗所を撮影したHDR無し⇒あり 画像比較/
● 合成による輪郭・明暗差の強調
なお、HDRは白飛び・黒つぶれ補正だけではなく、何気ないシーンを、不思議でドラマチックな映像にする効果もあります。
【HDRなし⇔あり 画像比較】
ノーマル | HDR |
何気ない夕日や人物なども、HDRを使うことで、簡単にユニークな映え写真へ変えてくれますので、ぜひ使ってみてください。
スマホアプリの特徴
Canonのスマホアプリが非常に使いやすく、優秀です。
【スマホアプリでできること】
● カメラ内のデータ管理
カメラで撮影した画像の確認・削除・ダウンロードができます。
- ピンポイントでスマホにダウンロードできるので、SNSなどへの即投稿が可能です。
- しかも、データのやり取りが結構速いです。
● カメラのリモート操作
写真撮影のほとんどの機能(シャッター・ズーム・ピント合わせ・設定・ISO感度)がリモート操作できます。
- スマホのモニターを見ながら、ズームやピント合わせを含めた細かい操作ができるため、自撮りする場合には必須と言えます。
何より、アプリ動作やダウンロードが軽く、ストレスフリーで使えるのが良いです。
Powershot G9X Mark iiのレビュー|まとめ
画像・映像の素材撮りカメラにおすすめなスペックは次の通りです。
【ニーズに対応するカメラ性能&理想スペック 一覧】
ニーズ | 関連するカメラ性能 | 理想スペック |
画質 | 画素数 | HD~(1,920×1,080) |
マクロ性能 | 撮影距離 | ~5cm |
ズーム性能 | 光学ズーム | 3倍~ |
暗所撮影 | ISO感度 | 最大:12800~ |
起動速度 | 起動速度 | ~1.5秒 |
動画撮影 | フレームレート | 60fps~ |
携帯性 | 外形サイズ・重量 | スマホ程度 |
この程度までスペックが揃うと、高性能で使いやすいコンパクトデジタルカメラになります。
G9X MarkⅡ は上記スペックを全て満たしたバランスのよいカメラで、シルバーデザインが最高にレトロでおしゃれです。
\高級感とレトロさ漂うデザイン!/
デメリットらしいデメリットは特にないのですが、強いて言うならUSBはタイプCが良かった‥‥くらいですね。
以上、素材撮りに最適なコンパクトカメラの選び方とG9Xのレビュー でした。
よろしければぜひご検討くださいませ。
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