最近は、誰でも簡単に自作動画を共有できるようになったぶん、収益を生む動画制作には注意が必要です。
【収益性のある動画制作に注意が必要な理由】
- 動画編集ソフトによっては、収益の発生する動画制作(利用許諾)を認めていない場合があるから。
なお、近年は「ユーチューブやSNS経由に限れば収益の有無は関係なく利用してもよい」と、ポリシー変更したソフトも増えたため、きちんと選べば個人向けライセンスでも収益化に問題がないケースも多いです。
正しくは各ソフトの利用許諾を都度確認することになりますが、おおむね次の4パターンから、商用利用にあたるかどうかを判断できるので、参考にしてください。
【4シーン別 商用ライセンスの要・不要 切り分け表】
利用シーン・目的 | 収益の有無 | 商用ライセンスの有無 |
個人的な利用 | × | 不要 |
個人による、SNS・動画共有サイトアップ | ◎ | 不要 |
個人による上記以外の利用 | ◎ | 必要 |
法人によるソフト活用 | 有無にかかわらず | 必要 |
本記事では、収益化に対応した動画編集ソフト11製品を、3つのカテゴリに分けて紹介していきます。
収益性を考慮した動画制作を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
動画編集ソフトの商用利用について、詳しくお知りになりたい方は、こちらもご覧ください。
商用利用できる動画編集ソフト|5社11製品 一覧&比較
今回、収益化を認める動画編集ソフトを合計11製品ピックアップしました。
うち、4製品(緑字)は SNS・動画投稿サイト経由の収益に限り、個人ライセンスでの利用が可能になっています。
【収益化可能な動画編集ソフト 全対象製品一覧】
メーカー | 商品名 | ライセンス | 金額 | 収益の方法 | 特例・備考 | |
SNS・動画共有サイト投稿 | 法人利用・動画販売 | |||||
Movavi | Video Editor Suite | 個人 | 9,900 | ◎ | ▲ | 記載ルールに準じることで、商用利用可能 |
Video Editor Business | 商用 | 16,500 | ◎ | ◎ | PC2台まで利用可能 | |
Wonder Share | Filmora | 個人 | 8,980 | ◎ | × | ソフトの仕様は同じ |
Filmora Business |
商用 | 14,900 | ◎ | ◎ | ||
Cyber Link | Director Suite 365 |
個人 | 15,980 (1年*2) |
◎ | × | 編集ソフトの仕様は同じ。
商用ライセンスの申し込みは、オフィシャルサイトのメールから。 |
Ultimate+Photoセット | 個人 | 18,980 | ◎ | × | ||
Power Director | 商用 | オープン | ◎ | ◎ | ||
Adobe | Premiere Elements | 商用 | 23,696 | ◎ | ◎ | 買い上げ |
Premiere Pro | 商用 | 26,160 /1年 |
◎ | ◎ | サブスクリプション | |
Grassvalley | EDIUS Pro | 商用 | 59,800 | ◎ | ◎ | 買い上げ |
次項より、もう少し具体的な活用シーンに分けて、おすすめの製品を紹介していきます。
商用利用できる動画編集ソフト|個人ライセンス
「SNS・動画投稿サイト限定」で収益化可能なソフト4選
動画を共有するチャネルを「SNS・動画投稿サイト」に限定すれば、個人ライセンスのままでに収益化を許諾するメーカーがあります。
少なくとも、以下で紹介する3メーカー(4製品)は、個人ライセンスのままSNS・動画投稿サイトで収益化しても問題ありません。
【チューチューブ・SNS投稿におすすめの動画編集ソフト 一覧】
4ラインはいずれも使いやすいソフトですが、わたしのイチ押しなのは次の2点です。
おすすめNO.1:Movavi Video Editor Suite
- 永久ライセンスで、一生モノのソフトになります。
- また、クレジット表記するだけで、商用利用も可能です。
- 動画編集ソフトの性能は高く、各種コンバート・オーサリング・PCキャプチャ用のプラグインも付属します。
おすすめNO.2:Power Director Suite365
- 動画編集ソフトに、画像加工ソフト・豊富なエフェクトパック使い放題サービス・PCキャプチャも使えるハイグレードパッケージです。
- 画像加工ソフト:投稿に必要なサムネイルや、動画で使う素材作成にも利用できます。
- エフェクトパック:いろんなテイストでアップしたい方の素材不足を解消します。
収益化の方法が「動画投稿サイト・SNS」に限る場合は、個人ライセンスで利用できる上記4ソフトを使う方が、コストパフォーマンスと利便性に優れます。
商用利用できる動画編集ソフト|永久ライセンス
商用利用ができる永久ライセンスのソフト
動画編集ソフトの商用導入を検討している方には、ランニングコストが気になる方もいると思います。
そして、ソフトのランニングコストで最も顕著なのが、バージョンアップ費用です。
【動画編集ソフトのバージョンアップ】
動画編集ソフトも、OSや環境変化に併せて、定期的なバージョンアップが必要です。
- バージョンアップスパン:1年に1回程度行われるのが一般的です。
- バージョンアップ費用:セールを利用しても、新規購入時の60%程度は必要。
なお、動画編集ソフトの中には、一度購入すると永久にバージョンアップ費用が無料になる永久ライセンスを販売しているメーカーもあります。
もし、ランニングコストが気になる方は、永久ライセンス対応のソフトを選ぶのが、最もランニングコストを抑える方法となります。
【永久ライセンス対応の商用利用可 動画編集ソフト 一覧】
ブランド | Movavi |
商品名 | Video Editor Suite |
パッケージ | |
OS | Win・Mac |
ライセンス | 個人(永久ライセンス) |
商用利用 | ▲ |
価格 | 9,900 |
機能 | 家庭向けソフト |
備考 | 商用利用可能には要クレジット表示。 |
詳細 | レビュー&詳細 |
商用利用できる動画編集ソフト|法人・商用利用フリー
法人・商用利用ができるソフト
商用利用を許諾しているソフトは次の通りです。
【チューチューブ・SNS投稿におすすめの動画編集ソフト 比較一覧】
ブランド | adobe | Grassvalley | filmora | movavi |
商品名 | PremierePro | EdiusPro | FilmoraBisiness | EditorBisiness |
パッケージ | ||||
OS | Win・Mac | Win | Win・Mac | Win・Mac |
ライセンス | – | – | ビジネス | ビジネス |
購入方式 | サブスク | 買い上げ | 買い上げ | 買い上げ |
価格 | 26,160/1年 | 59,800 | 14,900 | 16,500 |
機能 | プロ向け | プロ向け | 家庭向け | 家庭向け |
備考 | – | – | Filmoraと同スペック。 | PC2台まで利用可能。 |
詳細 | レビュー&詳細 | 詳細 | レビュー&詳細 | レビュー&詳細 |
【ビジネスライセンスについて】
ビジネスライセンスは、商用目的であっても、個人が購入することはできません。
- 機能:個人ライセンスのソフトと全く同じ。
- 購入できる方:法人のみ。
7製品の中から、ビジネスツールとして最もおすすめなのは次の2製品です。
おすすめNO.1:Premiere Pro
- クリエイター業界でのシェアが高く、素材・データの連携が強力。
- 初心者向けのサポートが充実しているため、操作で困ることがない。
- プロ仕様で、不足機能は皆無。
おすすめNO.2:Edius Pro
- TV業界を中心とした日本製のプロ仕様で、動作の軽さがピカイチ。
- Premiere Pro同様に、データ連携が強力で、使い勝手がいい。
- Premiere Proと違い、買い上げができる。
商用利用できる動画編集ソフト|まとめ
自作ムービーを通して何かしらの収益が発生する予定の方は、収益化を許諾しているソフトを選びましょう。
◎ 個人の方の収益化は、ほとんどが動画投稿サイトかSNS経由の広告収入なので、家庭向けソフトから選ぶのがおすすめです。
- おすすめNO.1:Movavi Editor Suite
◎ 完全に動画編集業をされる方には、プロ向けソフトが間違いないです。
- おすすめNO.1:Premiere Pro
ちなみに、「どこからが商用なのか?」の判断を個人で解釈するのは難しいので、迷ったらメーカーに問い合わせましょう。
【商用の判断基準】
利用許諾の判断は、権利を持っているメーカーが解釈します。
個人の置かれている環境や利用状況は固有性が高いため、微妙な内容は、ソフトメーカーに個別に問い合わせるしか確認方法がなく、独自解釈だと間違う可能性があります。
商用利用の違いや範囲について、詳しくお知りになりたい方はこちらもご覧ください。