野外で油絵を描くときにおすすめの道具を紹介します。
携帯性と実用性を備えた、勝手の良い必須ツールのみを厳選していますので、外出前の持ち物リストとしてもご活用ください。
屋外の油絵におすすめのバックパック
荷物は出来るだけ一つにまとめた方が、忘れたり紛失防止になるのでおすすめです。
また、荷物をまとめると重くなるので、移動手段に関わらず持ち運びしやすいものを選ぶのも鉄則です。
これらを満たす万能の入れ物といえば、バックパック しかありません。
バックパックは、長時間背負っても疲れにくく、長いツールも収納できる縦方向に余裕のあるバックパックを選ぶのがポイントです。
【野外制作用バック 選ぶポイント】
- 強度がある。
- 縦スペースが長め。
- 縦スペースを開放できる。
- サイドからも取り出しできる。
- ショルダーストラップのクッション性がよい。
アッソブ リュックロール EXCLUSIVE BALLISTIC NYLON
野外用バッグでおすすめなのは、アッソブのロールリュックです。
縦スペースが52cmもあり、長めの道具が多い油絵画材を運ぶのに最適な大きさです。
上部の開口部も解放できるので、52cmで入りきらないロングな荷物もきちんと収納できます。
サイドジップ付きなので、狙ったアイテムだけを取りだすのも簡単です。
絞ってスリムにすることもできるので、外出時の荷物の増減にも柔軟に対応できます。
屋外 油絵のおすすめイーゼル
野外ではイーゼル利用が必須です。
どんな場所にも設置できる高さ調整機能と、ふらつきが起こりにくい少ない最低限の強度があるものを選びます。
【野外イーゼル 選ぶポイント】
- 地形を選ばない3脚タイプ。
- 高さ調整がやりやすいワンタッチバックル。
- 上下でキャンバスを挟んで固定できる。
- 角度調整ができる。
ターレンス メタルイーゼル 3段ブラック
野外制作を前提に作られたターレンスのメタルイーゼルが、安定感・使い勝手・コスパのバランスが良くておすすめです。
がっちりとキャンバスをホールドできる上下のキャンバス押さえもあるので、風に飛ばされる心配もありません。
また、水平傾斜も可能な角度調整機能つきなので、見難い角度の変更も簡単で、水彩画用イーゼルとしても利用できます。
収納性にも優れ、スリムな収納ケースにすっぽりとおさまってくれます。
- 収納時サイズ:縦66cm
- 重量:1.53kg
- 最大制作サイズ:F50号/水平時:F10号
屋外 油絵のおすすめ椅子
折りたたみ×高さ調整 スツール
立って描くのが好きな方もいますが、疲れ方が変わるので椅子はあった方が良いです。
【油絵の野外制作に向く スツールのポイント】
- 折りたためる。
- コンパクトに収納できる。
- 安定感がある。
- 高さ調整ができる。
収納性を考えるとき、ついアウトドア用の簡易スツールの利用を考えてしまいがちですが、低すぎたり安定性がなく、腰への負担も大きいのでおすすめしません。
野外制作に持って行くなら、全ての要件を満たしたこちらのスツールがおすすめです。
収納と組み立ては両手を使って一瞬。たたむと6cm×25cmの円盤になります。
高さも任意に変えられて、最高45cmでの利用が可能です。
130kg耐荷重の使い心地はしっかりしていて、ギシつくこともなく安定します。
- 高さ:6cm~45cm
- 重量:1kg
- 収納時サイズ:6cm×25cm(直径)
屋外 油絵のおすすめキャンバス
キャンバスだけはバックに入らないので、必然的に手持ちすることになります。
描いた直後のキャンバスは、縁についた絵の具が色んな所を汚す可能性もあるので、持ち運びには専用バックとクリップを使うのがおすすめです。
ホルベイン キャンバスバッグ
キャンバスのような特殊なサイズを入れられる汎用バッグはないので、キャンバス専用のバッグを使うのがおすすめです。
ホルベインのキャンバスバッグは、サイドがかなり大きく開くので取り出しやすく、肩を通して手のひらが当たる位置に取っ手がついてるのも地味に便利です。
※取っ手はF6・F8には付いていません。
- サイズ:F6・F8・F10・F12・F15・F20・F30・F50
- 収納枚数:2枚
キャンバスクリップ
キャンバスクリップは、2枚のキャンバスを隙間を開けて向き合わせに止める事が出来るクリップです。
キャンバスクリップで向かい合わせに綴じたキャンバスは塗面が干渉しないので、バッグなどに入れても塗面を傷つけずに持ち運びが可能になります。
設置面の少ない4点留めで、描いた塗面へのダメージもほとんど作らずクリップしてくれるので、野外制作には必須のアイテムです。
- サイズ:M小が0号~20号対応です。
- 使用上の注意:キャンバスは2枚必要です。1枚しか描かない場合でも必ず2枚のキャンバスを持って行きましょう。
屋外 油絵におすすめのブラシバッグ
筆は、収納方法をおろそかにすると毛先が変形したりぼさぼさになります。
バッグの中に投げ込んでもそれぞれの毛先が干渉しない ブラシバッグ を使って持ち歩くのがおすすめです。
ペイントブラシバッグ ケースホルダー
ブラシバッグでおすすめなのが、ロール状に収納できるブラシバッグ ケースホルダーです。
生地は防水加工を施したキャンバス地で、多少のクリーナーや水程度は滲みることもありません。
2段をフルに使えば22本の筆を個別収納できる容量があり、野外制作で不足することもないでしょう。
屋外 油絵におすすめの油壷
油絵に溶き油は必須ですね。
普段は大瓶を使っている方も、小瓶サイズの溶き油を新たに購入して持ち運んだ方が良いです。
ちなみに、油壺はシール付きであっても中身は空にしてから持ち運びましょう。
溶き油
普段使っている溶き油で、乾性油と揮発性油の2つは最低でも持って行きましょう。
わたしは以下の2点を持ち歩きます。
油壷
移動の際は、油壺は必ず空にしておきましょう。
例えシール付きで液漏れしなくても、移動中に蓋へ溶き油が付着して、開けた瞬間に手が汚れたり蓋が開きづらくなるといったデメリットが高確率で起こりますので…。
屋外 油絵のおすすめパレット
ペーパーパレット
野外制作には、ペーパーパレットがおすすめです。
軽くてかさばらないですし、使ったあとは捨てるだけでよいので、片付けも楽です。
屋外 油絵におすすめのお掃除グッズ
野外制作で気にしておきたいのは、汚れた手や道具を洗浄するアイテムです。
荷物は出来るだけ少なくしたいので、ふんだんにウェスを持ち歩くこともできませんし、近くに水道施設があるとも限りません。
Miyaco アロエ&クリーン
Miyacoのアロエ&クリーンは、水なしで油汚れを除去してくれるハンドクリーナーです。
汚れた手に適量とって擦るだけで、油汚れを消しゴム状のカスに変えて落としてくれます。
容量の小さいチューブタイプをバッグに忍ばせておけば、水の無い環境でも油汚れを簡単に除去してくれるので安心です。
スコット ショップタオル
ショップタオルは、清掃用に使い捨てするウエスとしておすすめです。
普通の紙と違って繊維の結合が強く、オイル汚れにも耐性があるので、ボロボロになったりだまだまになりにくいのが特徴です。
制作には少量のウエスを、清掃にはショップタオルをと、使い分けるのがおすすめです。
ホルベイン ネオクリーナー
道具のクリーニングには、油絵用のブラシクリーナーがあれば対応できます。
少量のブラシクリーナーを一つ、バックに忍ばせておきましょう。
ゴミ袋
意外と忘れがちなのが、ゴミを入れるための袋です。
スーパーやコンビニの使用済み袋でよいので、ビニール製の袋を必ずバッグに入れておきましょう。
油絵を屋外で まとめ
油絵を野外で楽しむための道具選びでは、収納性にのみ注力しがちですが、しっかりした性能と、片付けまで意識してアイテム選びをするのがポイントです。
【野外制作に向く 主な油絵道具と選ぶポイント】
- バッグ:縦に拡張可能でショルダーストラップに厚みのあるもの。
- イーゼル:キャンバス押さえ・角度調整・強度があるもの。
- スツール:高さ調整と折りたたみができ、安定性があるもの。
- キャンバスバッグ:2枚のキャンバスが収納できるもの。
- その他:外出先で清掃できるグッズ。
油絵は、きちんと準備できれば野外でも快適に楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。