GoPro HEROシリーズの連続再生時間と、電池のもちを良くする方法などを紹介します。
旅行・ツーリング・撮影を予定している方は、外出先でバッテリー不足にならないよう、事前に備えておくのがおすすめです。
GoProの連続撮影時間
GoProバッテリーの連続利用時間について
GoPro正規代理店で公表している連続利用時間は以下の通りです。
【GoProHERO7 バッテリーパックの連続利用時間】GoPro正規代理店調べ
4K/60fps | 1080p/60fps | 720p/240fps |
45分~50分 | 85分~90分 | 85分~90分 |
※画質は代表的なスペックを抜粋しています。
※HERO8でも同程度です。
ただ、実際はこの通りにバッテリーパックが持つことはまずなくて、わたしの経験上、おおよそ上記の50%程度の時間でなくなります。
【わたしの体験に基づくバッテリパックの連続利用時間】
- 画質・設定に関わらず:40分~50分
GoProのバッテリー電池の消耗を抑える方法
バッテリーの持ち時間は、使い方や環境によって大きく変わります。
【バッテリーの持ちを左右する変動要素】
- 外気要因:気温
- 設定要因:画質・スタイビライザー・通信・モニター
- ハード要因:バッテリーパックの品質・本体のモデル
変動要素の中でも、バッテリーの持ちをユーザーがコントロールできるのは、設定とバッテリーパックの品質くらいです。
バッテリーを長持ちさせる設定について
節電に繋がる GoProの設定項目 は次の通りです。
【設定項目と節電効果 一覧】
設定項目 | 設定内容 |
音声コントロール有効 | OFF |
電子音 | 消音 |
LED点滅 | OFF |
スクリーンセイバー | OFF |
LCDの明るさ | 好み |
GPS | OFF |
カメラを見つける | OFF |
これらを実践して得られる節電効果は、頑張っても以下の程度です。
【バッテリー長持ち設定】
節電効果:4~8分程度(10%)
なお、節電に有力な以下2点は敢えて外しています。
【有力だけど除外した設定項目2点】
- スタイビライザー(ビデオ安定化):GoProの電力を大幅に消費しますが、OFF設定自体があり得ないので除外。
- 60fps以上のフレームレート:60fps以上で撮影するとバッテリーを圧迫しますが、60fpsを使う方が特殊なので除外。
バッテリは純正品がいい?
バッテリーパックの品質自体をコントロールすることはできませんが、純正品を使うことで、品質の安定化と不良品の混入率を下げられます。
【社外品の不具合例】
- 満充電しても実際には満充電されていない。
- 消耗が激しい。
- 膨張&破損などの不具合を引き起こす可能性がある。
- 正しく動作しない。
もし、持ちだせるバッテリーパックの数を絞りたいなら、純正品を利用するのがおすすめです。
- バッテリーを節電したい時は、手動でメイン電源を小まめに切るのが最も効果的。
- 設定で工夫しても、劇的な改善は見られない。
GoPro バッテリーの使い方
おすすめのGoProバッテリーの使い方
GoProを通常利用している場合、設定や努力をしたところでバッテリーの利用時間が劇的に伸びることはありません。
よって、GoProのリアルな運用は、次の2択になります。
【GoProのバッテリー運用】
- バッテリーパックで運用:完全に電池が切れる前に(40分*を目安)パックを交換する。
- USBケーブルで充電しながら運用:各種USBコネクタ経由で常時充電しながら撮影する。
*:一般的な平均時間です。個々の状況によって変化します。
各運用方法のメリット・デメリットは次の通り。
【バッテリー運用方法別の特徴】
バッテリーパックで運用 | 充電しながら運用 | |
活用方法 | 40分を目安にバッテリーを取り替えながら撮影する。 | 車やモバイルバッテリーをUSBケーブルでつなぎ、充電しながら撮影する。 |
メリット |
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デメリット |
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充電しながら撮影することで電力の憂いはなくなりますが、水と埃への憂いが生まれます。
【充電しながら撮影する時の注意点】
GoProへの充電は、サイドカバーを開き、ケーブルを繋ぐ必要があります。
\HERO7 の充電コネクタ/
結果生じるデメリットが次の2点。
- 水・塵への耐性がなくなる。
- ケーブルが邪魔。
運用方法のおすすめは、おのずと以下となります。
【おすすめの運用方法】
防水・防塵性能が必要&配線不可:バッテリーパック運用一択。
上記以外:USB充電しながらの運用。
GoPro バッテリー|バッテリーパック 対策
バッテリーパックの選び方
持ち・安定度を考えると、サードパーティ品より 純正品 がおすすめです。
● おすすめバッテリー&チャージャーチャージャー
バッテリーチャージャーは、バッテリーをストックする保護ケースにもなるので、持ち運びにも便利です。
こちらは2個同時チャージが可能です。
GoPro バッテリー|モバイルバッテリー 対策
モバイルバッテリーの選び方
GoProに最適なモバイルバッテリー選びのポイント&スペックは次の通り。
項目 | おすすめスペック | 補足 |
USBポート数 | できれば2つ | GoPro専用なら1つでもよい。 ただし、2つあるとスマホやその他ガジェットへの同時充電にも使えて便利。 |
出力アンペア数 | 2A~3A | HERO8のバッテリー仕様変更に伴い、これから買うなら3A出力がベター。(仕様上は1A~2Aでも可) |
バッテリーへの充電時間 | 短いほど良い(満充電まで4~5時間程度のスペックだと早い方) | 10000mAh以上の容量で、4~5時間で充電できる製品は早い方で狙い目スペック。
参考:内蔵バッテリー(1220mAh)の充電時間は、2時間(1A)~4時間(2A)。 |
外形 | スマホ以下が理想 | ミニポーチやポケットに入るサイズがベター。 |
重量 | 200g前後 | 手持ちするなら250g以下でないと重さを感じる。 |
蓄電量 | 10000mAh~15000mAh | このスペックがあると、4時間or8時間の連続使用が可能になる。 |
モバイルバッテリーは、ポッケやミニポーチに入るサイズ感がおすすめです。
\わたしの手持ちアイテムを測ってみました/
実測結果から割り出した、モバイルバッテリーの理想サイズは以下となります。
【理想のサイズ感】
- 理想のサイズ:幅8cm×高さ10cm以内
モバイルバッテリーは軽いに越したことはありません。
- おすすめの重量感:250g以下
重量に明確な根拠があるわけではないですが、重さを感じないスマホ+α程度が許容だと考えます。
【身の回りのアイテム重量表 一覧】
参考アイテム | 重量 |
単三電池 | 30g |
GoPro本体 | 120g |
スマホ(アクオス) | 180g |
350mlペットボトル | 350g |
バッテリーの蓄電量は、メモリの容量と合わせるのがおすすめです。
ちなみに、GoPro内蔵バッテリー(1220mAh)が40分~50分程度の利用時間だと仮定した場合、2時間・4時間の連続撮影に必要な蓄電量は次の通りです。
【身の回りのアイテム重量表 一覧】
32GB | 64GB | |
撮影可能時間 | 2時間 | 4時間 |
必要蓄電量 | 3050mAh | 6100mAh |
上記を踏まえると、市販のモバイルバッテリーの規格では、以下の容量がおすすめです。
- 10000mAh(4時間撮影) or 20000mAh(8時間撮影)のモバイルバッテリー。
GoPro バッテリー|おすすめモバイルバッテリー 3選
サイズ・重量・品質・性能のバランスのとれたモバイルバッテリーでイチ推しなのは、米国製のAnkerです。
Ankerのモバイルバッテリーは、デザイン・コスパも優れていますが、機器への充電スピードが速いのが特徴です。
【Anker 超速を生む充電機能】
- PowerIQ:接続された機器を自動的に検知し、その機器に適した最大のスピードで急速充電を行う。
- VoltageBoost:ケーブル抵抗値を調整し、スムーズに電力を供給。
また、Ankerのモバイルバッテリーは、18か月というロングな製品保証も魅力の一つです。
おすすめNO.1 Anker PowerCore 10000
4時間未満のライトな撮影がメインの方なら、1USBポートのPowerCoreⅡ10000がおすすめです。
【Anker Power CoreⅡ 10000の仕様一覧】
項目 | 仕様 |
寸法(mm) | 約96 x 62 x 22 |
重量 | 約195g |
出力 | 【PowerIQ 2.0出力】
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入力 | 【Quick Charge】 5V/2A【PowerIQ 2.0入力】 9V/2A |
モバイルバッテリーへのフル充電時間 目安 | 【Quick Charge】
|
このサイズだと、ほとんどのポケットにも入るので、手ぶらのお出かけも可能です。
大半のユーザーの1日の撮影時間をカバーできる容量で、GoPro専用機としては必要にして充分です。
おすすめNO.2 Anker PowerCore 13000
ガジェット持ちの多い、4時間未満のライトな撮影者には、2USBポートのPowerCore13000がおすすめです。
【Anker PowerCore 13000の仕様一覧】
項目 | 仕様 |
寸法(mm) | 約97.5x 80 x 22 |
重量 | 約255g |
出力 | 5V/3A |
入力 | 5V/2A |
モバイルバッテリーへのフル充電時間 目安 | 7時間 |
PowerCoreⅡ 10000と違い、モバイルバッテリーへの急速充電はないものの、出力アンペアは3Aの高出力に対応しているので、GoProへの出力には充分です。
非常にコンパクト&大容量&利便性が高いバッテリーと言えます。
おすすめNO.3 Anker PowerCore Essential 20000
重量気にしない&とにかく大容量!!の方におすすめなのがPwerCoreⅡ20000です。
【Anker PowerCoreⅡ20000の仕様一覧】
項目 | 仕様 |
寸法(mm) | 約170 x 62 x 22 |
重量 | 約365g |
出力 | 【PowerIQ 2.0出力】
【PowerIQ 2.0出力】
|
入力 | 【PowerIQ 2.0入力】
|
モバイルバッテリーへのフル充電時間 目安 | 【Quick Charge】 5時間:5V2A(対応充電器が必要) 10時間:5V 1A 20時間 |
出力は申し分なく大容量なので、1日分は余裕で持ちます。
モバイルバッテリーへの充電速度も早いので、外泊や友人とのシェアにも最適です。
補足:Quick Charge 3.0対応ポート充電器 PowerPort Speed 4
PowerCoreⅡ10000・20000のように、Quick Charge充電を行うには、対応充電器が必要です。
そして、おすすめの対応充電器が PowerSpeed4 です。
Quick Chargeとは、端末に合わせて自動で高電圧充電を行う便利なシステムです。
- Quick Charge対応機種は、Quick Charge対応充電器を利用することで、超速充電を可能にします。
Quick Charge(クイックチャージ)とは、米国QUALCOMM社が開発したスマートフォン・タブレットを高速で充電できる規格です。例えばQuick Charge 3.0(※)充電規格であれば、USB充電の約4倍も速くスマートフォンのフル充電ができます。
通常のUSB充電では5V電圧を使用しますが、Quick Charge 2.0充電規格の場合は、5V/9V/12V/20Vの4段階の電圧を使用しています。通常の5Vよりも大きい電圧を使って充電できるので、急速充電が可能となります。また、Quick Charge 3.0充電規格では、3.6V~20Vまで200mV刻みで電圧値を変動させることができ、接続機器の充電に最適な電圧値、電流値を調節して充電できます。
使用する電圧は、充電器が自動でスマートフォンの対応・非対応を判別するため、面倒な設定をする必要はありません。例えば、Apple iPhone・iPadなどのQuick Chargeに対応していないスマートフォン・タブレットを充電器に接続する場合は、通常通り5V電圧を使用してUSB充電を行います。引用:SANWASUPLY
ちなみに、PowerSpeed4の電源差し込み口の爪部分は収納可能で、クレカ程度の幅しかないため、携帯性も抜群です。
家庭内の常用充電器としても、旅行用の携帯充電器としても非常に優秀です。
GoPro バッテリー|まとめ
GoProは、小さな設定を積み重ねても、大幅な節電効果は見込めないため、バッテリー運用は次の2択になります。
- バッテリーパックを複数持ち歩く。
- モバイルバッテリーで充電しながら撮影する。
ただ、内蔵バッテリーを小まめに交換しながら撮影するのは、正直面倒です。
防水・防塵が必要な場合は致し方ないですが、できるだけモバイルバッテリーで充電しながら使っていく方がストレスなく撮影できておすすめです。
なお、GoProにおすすめなモバイルバッテリー仕様は次の通りです。
【GoProに向くモバイルバッテリー 仕様】
- 容量:10000mAh or 20000mAh
- 重量:250g以下
- 寸法:幅8cm以下
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