パワーディレクターには5つのラインナップがありますが、基本的な動画編集機能に、大きな違いはありません。
パッケージの違いは、ソフトを構成する以下3つの要素によるものです。
【PowerDirectorのグレードを分ける3つの要素】
- プリセットされたテンプレートの違い。
- ストックサイトが利用できるかの違い。
- 付属ソフト(アドオンアプリケーション)の違い。
ちなみに、わたしのおすすめはサービス&価格がずば抜けてバランスがよく、他社と比べても激安な以下のパッケージです。
本記事では、パワーディレクターのパッケージの違い・買い上げorサブスクどちらがお得か・最安値ショップについて解説します。
パワーディレクターを検討していた方、ぜひ参考にしてください。
PowerDirectorソフトの種類と違い
Power Directorの機能の違い
パワーディレクターでは、(Ultra以外!)基本的な動画編集機能はどのパッケージでも同じです。
サブスクリプション版のメリットを除くと、ラインナップの違いは、プリセットされたテンプレートとソフトの違いだけと言えます。
【機能(テンプレート&ソフト)で分類された5つのラインナップ】
各ラインの機能の違い&おすすめユーザーをまとめたものが次の一覧です。
Ultra | Ultimate | Director 365 |
Ultimate Suite |
Suite 365 | |
テンプレートパック数*1 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 |
エフェクトパック数*1 | 2 | 6 | 6 | 7 | 7 |
カラーディレクター*2 | × | × | × | ◎ | ◎ |
オーディオディレクター*2 | × | × | × | ◎ | ◎ |
フォトディレクター*2 | × | × | × | × | ◎ |
編集機能 |
非対応機能あり |
フルスペック | |||
特徴 | 微妙な価格差に対し、削られた機能とテンプレートが大きい入門モデル | 基本的な動画編集機能を全て備えたスタンダードモデル | 高度編集機能の完成版 | オリジナル素材作成にも役立つ「フォトディレクター」完備したコンプリートモデル | |
おすすめ ユーザー |
おすすめしない | 全ての人向け | 高度編集したい人向け | オリジナルムービーを制作したい、編集中級者向け |
*1:テンプレート類
*2:ソフト類
基本的な動画編集~高度編集をしたい方は、標準的な性能の Ultimate/Director365 を購入すれば充分ということです。
目的別のおすすめパッケージをまとめると、次の通りですね。
【ユーザータイプ別おすすめパッケージ】
- 動画編集を楽しみたい方:Ultimate/Director365
- 超高度編集機能を楽しみたい方:Ultimate Suite
- オリジナルムービーを作りたい方:Director Suite 365
パッケージに迷った場合は、安くて有料プラグイン使い放題のDirector365を購入するのがおすすめです。
【Ultimate Suiteについて】
カラーコントロール・オーディオコントロールソフトがパッケージされたモデルです。
ただし、Ultimate/Director365にも、簡易的なカラー&オーディオコントロール機能が搭載されていますので、音声・画質に拘りが強い人以外には不要です。
【Director Suite 365について】
- パワーディレクターの最上位モデルです。
- 素材加工ソフト「フォトディレクター」と、画像加工のアドオンをも完備した、オリジナル制作ツールのコンプリートモデルとも言えます。
補足:公式サイト外限定ラインナップ Standard版について
パワーディレクターシリーズには、公式サイトのラインナップから外れた Standard版という製品があります。
Standard版は、違法ソフトでありませんが、パワーディレクターのトライアル的な位置づけの製品で、廉価版となります。
Standard版も、ごく基本的な編集は可能ですが、数々の機能制限もあります。
【Standardの機能制限】
以下の機能は使えません。
- マスクデザイナー
- モーショントラッキング・ビデオデザイナー
- エフェクト・テンプレートの数
- クラウド利用
- BD・H.265 コーデック使用の動画ファイル・4K ファイル・9:16 の縦型映像の作成
- ‥‥etc
Standard版では、便利な機能や魅力的なエフェクトが不足しています。
パッケージ記載の比較表は以下の通りです。
この表を見て「?」となった人は、以下を参考にしてください。
【補足】
- エフェクト&テンプレートが少ない
特に初心者には、エフェクトとテンプレートは追加で買うほど魅力的なオプションです。編集に慣れてきても、ストックのエフェクト&テンプレートは意外と使っているので、必ず不足を実感します。 - BD・AVCH非対応
ブルーレイディスクやAVCHへ焼きたい方は、見逃せません。 - マルチカム非対応
動く対象をオートで追いかけてくれる人気の機能です。アグレッシブな自撮りをSNSへアップしたい人や、頻繁に動く人物を撮影&編集する人にはおすすめの機能です。 - マスクデザイナー非対応
編集に楽しみを覚えてきたら、マスクの自由度がないと、ソフトを買い替える羽目になります。かゆいところに手が届く表現には必須の便利機能です。
PowerDirector パンドル版の違い
パワーディレクターUltimateSuiteとDirector Suite 365は、動画編集ソフト以外のソフトが付属するパンドル版です。
【パンドル版とは?】
- 「バンドル版」とは、単体で販売されている商品をセットで販売しているパッケージのことです。
高度な動画編集をしたい方には、セットで利用したいパッケージになっています。
特に、画像編集ができるフォトディレクターは、単独購入してでも持ってて損のないソフトだと思います。
パンドル版:フォトディレクター
Photo Directorは画像編集用のソフトです。
画像編集ソフトは、オリジナル素材作成に欠かせないソフトで、以外と使い路が多いです。
【フォトディレクターのできること】
- 透過性アイテムの制作
- オリジナルマスクの作成
- 切り抜きや複製などといった画像加工
- 素材のカラー調整・合成
‥‥etc
フォトディレクターと似た有名なソフトには、Photoshopがあります。
画像編集ソフトは、動画編集以外にも、SNSのアイキャッチや、POPなど、その他デザイン制作もできるなど、使い勝手が良いツールです。
カラーディレクターの特徴について
カラーディレクターは、パワーディレクター単体よりも細かい調整ができるソフトです。
カラーディレクターは微細な編集が可能になっていて、映像に拘りがある人の作業を効率化できます。
【カラーディレクター有vs無 調整範囲の比較】
例として、カラーディレクター有りと無しのカラーエディターを比較してみました。
- カラーディレクターがあると、上図左のような、人物のみを指定(赤色選択範囲)したカラーコントロールが可能です。
- カラーディレクターがない場合は画面全体に対してのカラーコントロール(上図右)しかできません。
「これだけ?」と思った方は、カラーディレクターは不要です。
逆に、「これがしたかったっ!!」という方には、喉から手が出るほど欲しい機能です。
【部分補正の活用シーン その他の例】
- 画像に映っている花の色だけを赤⇒白に変更したい。
- 人物の顔色だけを補正したい。
- 暗部・明部だけにエフェクトをかけたい。
- 動く人物のみに動的なカラー補正をしたい(モーショントラッキング)。
カラーコントロールで沼に落ちやすい人は、カラーディレクター込みのパッケージ(Ultimate Suite・Director Suite 365)がおすすめです。
オーディオディレクターの特徴について
オーディオディレクターは、パワーディレクター単体よりも細かい調整ができます。
オーディオディレクターが重宝されるのは、細かいスポットでの修正・管理ができる点です。
【オーディオディレクター有vs無 調整範囲の比較】
オーディオディレクター有りと無しのエディターパネルを比較してみました。
調整機能としては、出来ることの数が違います。
- 中でも違いが分かりやすいのは、オーディオエフェクトのタイムラインです。
- オーディオディレクターでは、上図左のように、重ねたエフェクト類がタイムラインで管理・構成できるので、編集が楽です。
- パワーディレクター単体のエディター機能(右図)では、波形そのものの変質はできますが、変質後の修正やエフェクト管理は出来ません。
「これだけ?」と思った方は、オーディオディレクターは不要です。
ちなみに、わたしは音質へのこだわりやミキシングにあまりこだわりがなく、「これだけ?」と思う派です。
PowerDirectorビジネスの違い
個人ライセンスとビジネスライセンスの違い
パワーディレクター ビジネスライセンス(法人向けボリュームライセンス)の大きな違いは商用利用が可能になる点です。
ただし、パワーディレクターは SNSや動画配信サイトへの動画アップに限り、収益の有無に関係なく個人ライセンスでの利用を許可しています。
一般の方が動画で収入を得るケースはほとんどがSNSや動画配信サイト経由なので、個人のSNSやyoutubeからの収入程度なら、個人ラインスのまま使っても問題になることはないはずです。
※権利の判断は個別の利用状況によって変わります。詳しくは直接サイバーリンクでご確認ください。
【ビジネスライセンスの申込方法】
ビジネスライセンスの契約は、オフィシャルサイトの問い合わせフォーム「個別見積もり」から行います。
サイトには「個人でもビジネスライセンスを購入できる」とありますが、実際に購入できたケースを、わたしは聞いたことがありません。
興味のある方は、直接お問い合わせください。
PowerDirectorパッケージ版の違い
パワーディレクターの正規ラインナップは全部で5つあります。
【価格表(定価)】
通常版(買い上げ) | サブスクリプション版 | ||||
パッケージ | Ultra | Ultimate | Ultimate Suite | Director 365 | Suite 365 |
価格 | 12,980 | 15,980 | 20,980 | 6,980/年 | 15,980/年 |
各パッケージは、機能・サービスの組み合わせが全て違う構成になってるので、通常版の中とサブスクリプション版の中で、全く同じ構成のパッケージはありません。
【通常版とサブスクリプション版の類似パッケージ】
パッケージは微妙に違いますが、動画編集機能に限定すると、以下が同等スペックです。
- 最高スペック:Ultimate Suite・Director Suite365
- 標準スペック:Ultimate・Director365
- 最小スペック:Ultimate
パッケージ版とサブスク版の違い
通常版とサブスクリプション版は、契約方式と付加サービスが異なります。
【契約方式 サービス 比較一覧】
通常版 | サブスクリプション版 | |
契約方式 |
【買い上げ方式】
◎デメリット
|
【月or年単位での利用契約】
◎デメリット
|
サービス | – |
|
サブスクリプション版の方がサービスが手厚く、リーズナブル価格で利用できるようになっています。
サブスクリプション版の特典 有料テンプレート・素材について
通常版とサブスクリプション版の違いで最も特徴的なのは、有料テンプレートの使い放題サービスです。
ちなみに、サブスクリプション版の「有料アイテム使い放題サービス」は、価格にすると10万円相当の付加価値があるサービスで、大変お得です。
【サブスクリプション版の使い放題アドオン】
【テンプレートの価格】
テンプレートは、単品購入すると1アイテム3,000円~5,000円相当で販売されています。
そして、全アイテムの合計金額は、軽く10万円以上になります。
パワーディレクターのサブスクリプションは、単に安いだけではなく使える素材が膨大に増える付加価値の大きい契約方式と言えます。
PowerDirectorの価格
PowerDirectorの最安値
パワーディレクターは、量販店やネットショップなど、色んなところで販売されていますが、結論から言うと公式サイトが一番お得です。
理由は単純で、オフィシャルサイト限定のキャンペーンを、定期的に行っているからです。
【オフィシャル限定キャンペーン 割引率】
- 一年を通して多いのは10%OFFで、新バージョンが発売される9・10月には最大で40%OFFになることも多いですね。
- 各ショップがキャンペーンを実施している時でも、一番割引率が大きいのが公式サイトです。
わたしが把握している、昨年度に実施された実績は以下の通りです。
【公式サイト キャンペーン実績】
月 | 全モデル | Director365 | Director Suite 365 |
1月 | 10%OFF | 15%OFF | 20%OFF |
5月 | 10%OFF | ||
7月 | 10%OFF | ||
8月 | 40%OFF | ||
9月 | 40%OFF | ||
10月 | 25%OFF | 25%OFF | 25%OFF |
11月 | 10%OFF | ||
12月 | 25%OFF |
毎年、同じ時期に同じだけの割引率が適応される保証はありませんが、傾向としては、ここ数年似たような感じだなと思います。
狙い目は8.9.10月です。
- 9月は例年のバージョンアップがある月で、前後に大きなキャンペーンをするパターンが多いです。
なお、公式サイト経由の申込には、豪華な公式サイト限定特典も付きます。
【PowerDirector 365限定】
【12か月プラン】
- サイバーリンクWebサイト限定版特典:BOOM Library社の効果音+無料特典:
サウンドジュエルデザイナーズ社のBGM - 特典分の定価:8,480円(税込)
【1か月プラン】
- 無料特典:サウンドジュエルデザイナーズ社のBGM
- 特典分の定価:2,180円(税込)
【Director Suite 365限定】
【12か月プラン】
- サイバーリンクWebサイト限定版特典:BOOM Library社の効果音+無料特典:
サウンドジュエルデザイナーズ社のBGM - 特典分の定価:15,980円(税込)
【1か月プラン】
- 無料特典:サウンドジュエルデザイナーズ社のBGM
- 特典分の定価:3,980円(税込)
\豪華特典付きの公式サイトへのリンクはこちらから/
パワーディレクターは、公式ショップが一番安く、どこよりもおまけがつきます。
1ヶ月プラン・12ヶ月プランの違いについて
サブスクリプション版は、契約期間によって2つのプランを選べます。
◎1ヵ月プラン
- 1ヵ月単位で契約するプランで、契約料が割高。
◎12ヵ月プラン
- 1年単位で契約するプランで、契約料が激安。
【プラン別 価格表(定価)】
1ヵ月プラン | 12ヵ月プラン | |
Director365 | 2,180円 | 8,480円 (1ヵ月あたり706円) |
DirectorSuite365 | 3,980円 | 15,980円 (1ヵ月あたり1,331円) |
プランの解約と自動継続について
契約期間途中の解約も可能ですが、初回のサブスクリプション登録から30日を過ぎると、支払料金の返金はありません。
なお、サブスクリプションの初期設定は自動継続ですが、手動継続への切り替えが可能ですので、「うっかり継続!」なんてことは防げます。
心配な方は事前に設定しておきましょう。
- 契約の途中解約:可能だが、返金はない。
- 継続システム:初期は自動継続。
- 事前の非継続設定:可能(マイアカウントから「手動継続」へ切り替え)。
参考リンク:サブスクリプション利用規約(公式)
PowerDirectorの比較 まとめ
パワーディレクターのラインナップは5つです。
ちょっと混乱しそうですが、選ぶ時は3つの要素に注目するだけで、自分にあったソフトを簡単に見つけられます。
【パッケージを差別化している3つの要素】
- プリセットされたテンプレートの違い。
- ストックサイトが利用できるかの違い。
- 付属ソフト(パンドル版)の違い。
購入は、通常版(買い切り)とサブスクリプション版から選ぶことになります。
迷った時は、付加サービスと導入&ランニングコストがお得な サブスクリプション版×12ヵ月プラン を購入するのがおすすめです。
自分でどこまで編集したいか?がある程度分っている方は、以下を参考にしてください。
【目的別の自分最適なパッケージ 一覧】
製品名 | 契約方式 | 動画編集を楽しみたい方 | 超高度編集を楽しみたい方 | オリジナルムービーを作りたい方 |
Ultra | 通常版 | ▲ | ||
Ultimate | ● | |||
UltimateSuite | ● | ● | ||
Director365 | サブスク版 | ● | ||
Director Suite 365 | ● | ● | ● |